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「ニワトリと卵」問題は思考停止の合図

「ニワトリが先か、卵が先か・・・」といった表現。聞いたことありますか?使いますか?

ニワトリがいないと卵は産まないし、でも卵が無いとニワトリは生まれないし・・・といったように、どちらが先か分からないこと、因果律のジレンマを表現するときに使うやつです。

投資しないと成長しない⇔成長しないと投資できないとか。駅前に店がないから人が集まらない⇔人が集まらないから駅前に店が来ないとか。いろいろ言えます。



これね、答えがあったんですわ。

・・・


鶏はニワトリという生物種だけですが、卵はニワトリ以外の鳥類も生みます。つまり、ニワトリに近い種の鳥類が時間をかけて徐々に変化(進化)することでニワトリになったということです。
つまり、「卵が先にあり、卵から生まれる鳥類が長い時間をかけてニワトリに進化した」のが、「鶏が先か、卵が先か」の解答になります。

生命科学的思考|著・高橋祥子


こたえ、「卵」でした。


・・・

え、だから何?ってなります?w
いやね、ニワトリも大切なんだけど、この話題の本質はわれわれの視野です。そこがめちゃくちゃ面白いとこ。

著者はなぜ、「ニワトリ卵問題」の解決ができたのか。そう、一番の要因は、視野の広さでした。

引用の「卵はニワトリ以外の鳥類も生みます」。この具体的な事例の抽象度あげると、「BはA以外の要因でも成り立つ」ってことじゃないですか。

だからこんな風に、視野を広げて問題を設定しなおせば、解ける問題になる。。ってこと。これです。ここが最大に面白いポイントです。(何)


「ん~!ニワトリ卵なんです~!ジレンマ~!」で終わればモノゴト楽ですよね。どうしようもないじゃん~って。でも、それってただの思考停止だったんです。(グサッ)今見えている狭い視野だけが全てだと思い込み、開き直ってた。(グサッグサッ)

さあ、これを読んでしまったあなたに語り掛けています。もう今後は気軽に「ニワトリが先か、卵が先か…」なんて言えませんよ。視野を広げて、物事のありとあらゆる要因を思考するのです(道ずれ)


今、わたしが抱えてるジレンマ


育休から復職し、3,4か月経過。
最初は仕事がなかなか与えられなくて、暇すぎてしょうがなかったんです。なので仕事ほしいと申し出ました。

すると、雪だるま方式に仕事が膨らみ、残業しないと回らないくらいの量に・・・。つらい・・・仕事減らしたい。😂

これ、ジレンマですよね。仕事欲しいけど減らしたい。

わたしのジレンマ

でもさ。
ちょっと前に「仕事欲しいです」って言った手前、おずおずと「やっぱり減らしてほしい」っていうの、恥ずかしいじゃん。

一方で、このままの配分じゃじゃつぶれちゃう。どうしたもんか・・・。って最近ずっとモヤモヤくよくよしてたんです。


そんなときに知った上記「ニワトリ卵問題」の解決方法。もっと視野を広げて、問題を再定義してみることにしました。

すると、こんな全体図に。↓

視野を広げて課題を再定義してみる


「仕事ほしい⇔仕事減らしたい」は二項対立じゃなくって、もっともっと感情が複雑に絡み合った一部だということが可視化された。

で、よくよく見てみると「価値を提供したい」というwillが共通項で、根本にありそうだということがわかります。・・・てことは、わたしがいま解くべき問題は「誰に、どんな価値を提供したいのか」をはっきり言語化させることだということに気づきました。

今の職場のみんなにパフォーマンスの高い成果を出して貢献すること?はたまた、顧客に新しい価値を提供するよう自分のスキルを向上させること?いいや、自分自身のために、成長を感じられるような負荷をかけて満足すること?

いま、わたしが優先したいことはどれなんだろう。
もちろんこれも対立構造ではなく錯綜してます。が、優先順位をつけることは大事なことだと思いました。

「誰に、どんな価値を提供したいのか」のこたえはまだありません。(ないんかい)

でも、もやもやの解決の糸口になりそうじゃないですか?ゆっくり考えてみたいと思います。



おしまい



今年一番になりそうなくらいおすすめ↓特に1章。


本当におしまい

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