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カラーフィールドー色の海を泳ぐー

育休復帰前のアート週間と称して、美術館巡りを楽しんでます。

散策路のアジサイ

今日は、「わたしたちは、分からないものを恐れすぎてる。意味を求めすぎてる。それより、自分はどこでどう感じたか?を楽しむ、感性の時間が増えたらいいよね」ってかんじの、そんな話です。

生で観てみたい!

先日、ママボランの研修で「アートシンキングをビジネスに活かすコツ」がありました。↓


題材として出された作品が、DIC川村記念美術館にあるとのこと。せっかくなら生で見てみたい!!!となり、慣らし保育も終わった育休最後のスペシャル一人時間を活用し、行ってきました。


片道1時間半。うん、行ける。午前中に鑑賞し、ランチはレストランでペペロンチーノを決め、午後はテラスでゆっくり考え事しよう〜✨と練ってたのですが、12時時点でレストランがまさかの100分待ち。周囲には代替店なし。コンビニまで徒歩20分とのこと。千葉、舐めたらあかん。。。テラスがあるので、持参すれば良かったです😇

画像とリアルの印象の違い

リアルで見たかったのがこちらの作品。

ケネス・ノーランドの作品

実物は想像以上に大きく、3畳くらい。でかい。そして、画像では分からなあったのですが、それぞれの色の周りに滲みがあることが印象的でした。また、周囲のグレーの上に垂らされた部分も、流動性を感じさせるほどきれい。リアルじゃないと分からないことばかりで、楽しい。

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ママボランのイベント中は、ブレイクアウトルームに分かれてみんなで印象を話し合い、自分で勝手にタイトルをつけるのを楽しみました。

ちなみに、私にはウクライナ国旗の色(黄・青)とロシア国旗の色(青・白・赤)が連想され、また中央の青が地球に見えたので「地球」(メッセージ=戦争、ヨクナイ)と名付けました。


で、実際の題名は何だったかというと・・・




「あれ」




・・・^^???ざらざらする感じ?

図らずも、現場で作品名の答え合わせが出来たけど、やっぱりさっぱりわからん!笑 ただね、この作品はもうわたしにとっては「地球」なので本当の名前は気にならない。これも正解、でいいんじゃないかな。


わからん、2

「あれ」以外にも、さっぱりわからん!の作品がたくさん続きました。
先日の国立西洋美術館でやった鑑賞スタイルのとおり、まず、絵を見て、注目したこと、自分なりの解釈、自分だったらこんなタイトルにする!と一通り妄想した後、答え合わせ的にタイトルを見てみました。

でもね、だんだんとこれができなくなってきたんです。。。あれ、わたしの鑑賞スタイル、万能じゃない・・・。

だって、絵に、何も描かれてないんです。自分なりの意味付けのしようがないんですもん。そう、この企画は、抽象画ってやつでした。

分からないものから逃げたくなったところですが、壁にある解説に、救いの手となるきっかけがありました。

彼は、「何を描くか、よりもどう描くか」を言及した作家である。


そうか。どう描くか、か。そう見れば、視点が定まるぞ。


・・・あれ?でも、だからって絵描きさんでもないわたしは画法なんてわからん。

ハテナマークを浮かべつつ、いくつもの抽象画を見続けるうちに、「作者の意図を分かりたい、よりも、これを見てわたしは何を感じる?どんな感情になる?」でいいのかもしれない、とやっと気付きました。

わたしのお気に入り

なんとなく好きー!と感じた作品はこちら。

「高み」

こちら。

高み 1966年|ジュールズ・オリツキ―

とにかく、圧倒的なサイズ感。めちゃくちゃでかい作品なんです。壁一面だよ。2.6m×5mの壁一面だよ。

で、その上で惹かれたのが色。

印象的なペールグリーンと、端部にある鮮やかな赤、緑、黄色、紫。この対比が美しくて、見惚れてしまいました。そして感じ取ったメッセージとか本当特になくて、「なんか好き!」靄に包み込まれるような、恐いような、けど暖かさを感じる。作品の前に立ってるだけなのに不思議な体験ができました。

「アントニーとクレオパトラ」


続いてこちら。

アントニーとクレオパトラ 1989年|ジュールズ・オリツキー

2m×3.8mのこちらも壁一面のでかさ。色彩を極めたら光と影に至ったという作品。メタリックで隆々しく、立体的で、まさに光の明るさと陰の暗さをフル活用した作品でした。躍動感を感じて震える。


ポロック、はじめまして!

ここからは企画展じゃなく常設の作品。

書籍、13歳からのアート思考で知ったジャクソン・ポロック。彼は、「イメージなどなくていい、絵具という物質としてのアートもありじゃん?」と常識を覆したひとりのアーティスト。

まさか、ここにありました!😊知ってる作者の作品を生で観るって、嬉しい。

緑、黒、黄褐色のコンポジション 1951年|ジャクソン・ポロック

怒りをキャンバスにぶつけたような、隆々しいさま。これは、本からじゃ伝わない。わたしはポロックの「怒り」を作品から感じました。みたことのない怖さを感じる。。。

さいごに


抽象画って、わけわからんものばかり。苦手なのは、わからないからです。でも、分からないものを恐れすぎてないでしょうか。
今回のアート鑑賞を通して、なんでもかんでも、分かりやすい意味を求めてる自分に気付けました。そして、作者の主張したい意味を理解するより、自分はどこでどう感じたか?を楽しむ、ほうが大切だし、楽しいと思いました。そんな時間がもっと増えたらいいよね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

おしまい

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