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風邪ひきと痛風の夜 しんくわ(2016)

 今、痛風の発作にくるしめられています。運よく今日と明日が休みなので、その期間でなんとか普通に歩けるくらいの痛みにまで回復できないものかねと願いながら、夜中のファミレスでこの文章を書いています。さっきコーヒーをおもいっきりひっくり返してしまい、結構高いジャージがビショビショになってしまいました。悪い時には悪い事が重なってしまうものです。

 あっ、そうそう、酷い風邪もひいています。十一月に津山市で、市と観光協会の後援を受けて、イングレスというスマートフォンの位置ゲームの大会が開催されることになっていまして、その役員とスタッフの会議が今日の夕方にあったのですが、風邪薬をのんで、うたた寝をしていたので、会議を完全にすっぽかしてしまいました。四十を越えたいい歳をしたおっさんが、無連絡で会議すっぽかしです。今のところ、会議の参加者からは、なんの連絡もありません。呆れられているのでしょう。SNSに先ほど「風邪で寝込んでいます。」と投稿して、バイクで自宅からファミレスに逃走してきました。僕を癒してくれる場所は深夜のファミレスだけです。ジャージはコーヒーまみれになったけど、僕の心の中には確かに尾崎豊がいます。とにかくもう、会議をしたくない。仕事に行きたくない。家に帰りたくない。後、叱られたくない。叱られたくないので、この文章を書きはじめました。

 確かテーマは「音」と田丸まひるが言っていたような気がします。まひるが設定した締め切りをたぶんすぎているでしょう。彼女に詳しく聞いてもいいのですが、四十才も過ぎて叱られるのは嫌だから、聞くのはやめましょう。それは、賢明な判断です。

 音について、朝までにささっと一〇〇〇字書いて送ればいいだけの話です。簡単です。「音」うーん、困りました。何も思い付きません。僕の現在までプレイした音ゲームの歴史とプレイスタイルの解説はどうでしょうか。とてもだめな気がします。神戸で歌集の打ち合わせをしながら、まひるが「本当にゲームばかりやってるねえ」と僕に聞こえるように、呟いたことが、昨日の事のように脳裡に浮かびます。本当にそうですね。先日の夜も同年代の名前も知らない数人の男性と「寒い、寒い」と言いながら鶴山公園のベンチでポケモンGOをやっていたんですよ。だから風邪をひいたんです。
自らを犠牲にして、ゲームです。

 数日後、体調不良になって「音」をあげることになったとしても、僕はまったく後悔はしてないんだ。

 

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