2020年2月前半の日記

 2月2日は、徳島県立文学書道館で11日まで開催されていた文学特別展「現代詩歌の冒険」のイベントのひとつ、ことのは歌会。紀野恵さんと一緒に講師をさせていただいた。短歌や歌会というものが初めてという方も多かった歌会、皆さま緊張気味の感じで始まったものの、徐々に盛り上がって、楽しい時間になったかなと思う。

 あとから送っていただいた写真を見ると、わたしも紀野さんも、おすましすることなく口を開けて大笑いしていて、うれしかった。紀野さんが終わった後で「緊張した」と仰っていたけれど、ほんまかいな。それにしても、こんな畏れ多い機会はもうないだろうし、看板を背におすましした写真も撮っておくんだった。

 この歌会の時には元気だった八ヶ月児が、このあと二週間ほどお腹がゆるいのが続き、二月前半はほとんどその対応に費やされた。何回おむつ替えをしても、ワセリンなどで対策をしても、子どものお尻の皮膚はかぶれてしまう。自分の手を洗う回数が増えて血がにじんできたのもつらかった。途中で持ち直した時に菜の花畑を見にお出かけなんかもできたけれど、平日ずっとひとりで見ているのは思ったよりじわじわとダメージになっていたようで、二週間の終わり頃には「疲れた……」が独り言になっていた。

 7日の夜には今まで見たことがないレベルの大号泣の繰り返しと腹痛のような感じに腸重積を否定しきれず、はじめて夜間診療所を受診。受診時にはおさまっていて帰宅したものの、直後にのたうち回る姿にこれはおかしいと思い、夜間の小児救急を受診。遠い場所だったし、エコーで腸重積を否定してもらうまで、落ち着かない気分だった。お腹の動きが悪くてガスがたまり、かなり痛かったものと推測。診ないと分からないので、自宅で誰でも使えるAI診断つきエコーとか開発してほしい。

 それにしても真夜中の病院、そこで働いている時と、受診しに行く時では見える景色が全然違っていた。どちらも大変だけど、スタッフとして周囲に同僚がいるのとは違い、どう頼っていいか分からない夜の受診は不安なものだなと思う。あと、子どもを抱えてすぐに出られるように、お出かけセットは常備必須。災害対策にも。

 2月10日、最愛の推しのJuice=Juice 宮本佳林ちゃんがグループを卒業することが発表される。入浴中に通知を見て、「佳林ちゃんが卒業……!」とリビングに知らせたあと一時間以上出てこなかったため、心配した家族に様子を見に来られた……生きてた……。卒業後はソロで活動するとのことで、もちろん応援するけれど、メンバーみんながきらきらしているなかでもセンター!を背負ってるプロな佳林ちゃんが好きだと思う。表情の天才。唯一無二。卒業コンサート、盛大なのを見届けたい。

 ラストアイドルのシングルの選抜オーディションを見た。間島和奏ちゃんが「バンドワゴン」を歌っているのを見ながら泣いて、泣いている大森靖子ちゃんを見ながら泣いて、結果発表でも泣く予感しかない。

 短歌総合新聞「梧葉」vol.64の特集「二〇二〇年、特に注目している歌人」にて、松岡秀明さんに取り上げていただく。他者との関係をどう詠むか、自分でしっかり考えていきたいと思ったご紹介だった。

雨は檻、雨はゆりかご寒がりのきみをこの世にとどめるための / 田丸まひる『ピース降る』

 15日は、未来の選者に就任された田中槐さんと夜ご飯。と、お酒。白ワインのクラレーザ、美味しい水を飲むように飲めた。日本酒の残草蓬莱も美味しかった。子どもも連れて行ったのだけど、おとなしくしてくれていて、助かった。「酒猫」さん、また行きたいな。

 

 

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