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先を読む力 ~福祉系キャリコンとして~

 福祉系キャリアコンサルタントの責任とわきまえるべき限界を、改めて感じた一週間だった。私は就業相談をメインにしているが、他に緊急性のある様々な仕事を依頼されることがある。もちろん上司に指示を仰ぎ、取り掛かることになるが、薄氷を踏む思いで責任をひしひしと感じている。

 キャリアコンサルタントとして、有益な情報を提供できるよう日々収集しているが、その提供の仕方にも注意を払わなければならない。情報を伝え提案をすることで、相談者に喜んでいただき、その場は上手くいくかもしれない。だが、情報や提案が有益かどうかは長い目で捉えたい。「助けたい」という目の前の思いだけで突っ走るのはよくない。その先数か月、数年後はどうなっているのか?その情報にリスクは潜んでいないか?リファー先の選定は適切か?など、あらゆることを考えている。後に良くない結果となったとき、「想定外」という言葉や「私は情報提供しただけ」などと言い訳がましいことはプロとして言いたくないのだ。

 「公益性」が求められる組織のため、公正・中立な仕事をしなければならない。支援するにあたり、組織の一員としてわきまえるべき限界もある。その中でどこまで力を尽くせるのか、毎日考え続けている。

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 土曜日。一週間の仕事を振り返る中で、手ごたえや課題を感じる時間。来週の私へ申し送りを終えたから、ゆっくりコーヒーを味わうことにしよう。

 

 

 

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