宝塚記念(その4:ディープ産駒)

世の中どこを見ても宝塚記念でディープ産駒はダメだダメだと言われます、
【1-2-5-26】

特に牡馬はダメだと言われます、
【0-1-0-20】

これだけを見れば誰でもそう思うでしょう、

そしてデータを使う人はこの【0-1-0-20】の数字しか見ずにそう判断するのです、

でも本当にそうでしょうか?

データというのはその中身をしっかり吟味しなければ使えません、

私はすぐに本当にそうなのかを必ず調べます、

ディープ産駒牡馬の全成績です、

2012年
マウントシャスタ⑤

2013年
ダノンバラード②:皐月賞③着馬、前走鳴尾記念好走馬で宝塚記念に来る条件を満たしている
トーセンラー⑤:G1連対

2015年
トーセンスターダム⑫

2016年
アンビシャス⑯
ラストインパクト⑦:G1連対
ステファノス⑤:G1連対
サトノノブレス⑧

2018年
ステファノス⑦
サトノダイヤモンド⑥
ゼーヴィント⑭

2019年
アルアイン④:G1馬
マカヒキ⑪

2020年
トーセンカンビーナ⑧
グローリーヴェイズ⑰
ワグネリアン⑬
メイショウテンゲン⑤
カデナ⑫

2021年
カデナ⑦

2022年
ギベオン⑩
ポタジェ⑪:G1馬

このメンツを見てどうお感じですか?

まず知らない馬が多いでしょう、

また近1年以内にG1実績のある馬にはそう書きましたが、

そうなるとマカヒキ、ワグネリアン、サトノダイヤモンドがG1実績無しになるのです、

たとえ大昔にG1を勝っていても、1年間G1実績が無かったらもう終わっているのです、

1年以上過ぎてから復活した馬はまずいません、

トウカイテイオーの復活ぐらいでしょう、

でもあのトウカイテイオーだって、前年の有馬記念の凡走から1年間走ってないので評価のしようがないのです、

となりますと、ディープ産駒牡馬は凡走馬が多いと言っても、G1実績がない馬ばかりがカンウトされているのです、

また④着、⑤着を銘記してみます、

④着、⑤着はたまたまそうなっただけで十分馬券になり得る好走と言えます、

すると【0-1-0-20】は、

【0-1-0-1-4-15】となります、結構⑤着が多いんです、

更にG1実績がある馬だけに限ると、
【0-1-0-1-2-2】となります、

こうなるときちんとG1実績のある馬なら、そんなに宝塚記念で凡走している訳ではないと思えませんか?

一方牝馬はとなると、こちらはほとんどG1馬なのです、

まず元データは【1-1-5-6】ですが④、⑤着を入れると、

【1-1-5-2-1-3】となり、

更にG1実績のある馬に限っても、
【1-1-5-2-1-2】とほとんど変わりません、

ちなみに減った1頭はスマートレイヤーです、

この詳細なデータ解析から分かるのは、

ディープ牡馬が成績が悪いのではなく、もともとディープの牡馬は古馬になってから成長しないので、もう来そうもない馬ばかり出走するので見かけ上のデータが悪くなっていた、ということです、

問題なのはディープ産駒は牝馬は成長するが、牡馬成長しないことなんです、

ここを見誤ってはいけません、

私がなぜこのような事をここまで書いているかというと、

今年のジャスティンパレスをディープ産駒牡馬は【0-1-0-20】だからという理由で斬ると言う方は、データをきちんと見ていない、と言うことです、

ジャスティンパレスはバリバリの4歳馬で前走春天勝ち馬ですから、こんな成績のディープ産駒牡馬は過去いなかったのです、

ですから単純なディープ産駒のデータは当てはまりません、

ちなみに大阪杯勝ち馬は何頭もいましたが、大阪杯は宝塚記念と適性が合いませんし、春天の方がはるかに格上G1です、

さて、ではジャスティンパレスは買いなのかと言うとそうではありません、それとこれとは違います、

私はジャスティンパレスは危ないと思っています、

ここまでの記事にもそれは書いています、

ジャスティンパレスは速い上がりのレースでしか好走していない馬です、

宝塚記念には合っていません、

これについてはまた次の予想記事で、

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