宝塚記念(その5:ディープボンドの憂鬱)
私はディープボンドに◎を付けたいと思っています、
ですがディープボンドには1つ、どうにも不安な点があります、
それは最後に記します、
しかしディープボンドには多くの買えるデータがあります、
先ず、前走春天で②着に負けていることです、
春天勝ち馬が宝塚で凡走する事が多いことは前報で述べました、
しかし、春天でちょい負けしている馬は毎年のように宝塚で馬券になっているのです、
この理由は前報で書いた裏返しになります、
持続力が強い馬は反対に瞬発力には劣ります、
ですので持続力があまり必要でない春天ではちょい負けしますが、宝塚では遺憾なくその持続力を発揮して好走するのです、
この10年間の前走春天から来た宝塚好走馬を記します、
2012年①オルフェーヴル
春天⑪着(+1.8秒)
2013年①ゴールドシップ
春天⑤着(+0.9秒)
2014年①ゴールドシップ
春天⑦着(+0.5秒)
2015年②デニム&ルビー
春天⑩着(+0.9秒)
2016年③キタサンブラック
春天①着(ここだけ春天勝ち馬ですから例外です)
2017年②ゴールドアクター
春天⑦着(+1.1秒)
2018年①ミッキーロケット
春天④着(+0.2秒)
2020年②キセキ
春天⑥着(+0.8秒)
2020年③モズベッロ
春天⑦着(+0.9秒)
とにかくほぼ毎年来るのです、
しかもだいたい+1.0秒前後の着差ですよね、
ディープボンドは春天②着ですが+1.1秒差です、
では問題はディープボンドの持続力がどれだけあるかですが、
昨年の春天が素晴らしい持続力勝負だったのです、
2020年春天
①ワールドプレミア
②ディープボンド
12.8-11.3-11.7-11.9-12.1-11.9-11.8-12.1-
なんと2ハロン目から連続7ハロンのキツイ入りです、
-13.1-12.6-
中盤で弛んだのはたったこの2ハロンだけです、
-12.1-12.0-11.9-12.1-12.3-13.0
ラストは6ハロンからのスピードアップです、
このラップはとんでもない持久力を必要とします、
このレースは春天史上最高峰のレベルであり、タイム3.14.7は従来の記録を大幅に上回るレコードでした、
このレースでディープボンドは先行しての+0.1差の②着ですから、その持続力は軽く1400mを越えています、
間違いなく宝塚で買うべき春天出走馬はディープボンドです、
次にディープボンドを買えるデータは、前年の有馬記念で好走していることです、
宝塚記念は完璧に有馬記念とリンクします、
過去に宝塚で馬券になったほとんどの馬は、前年の有馬記念でも5着以内に好走しています、
ディープボンドはそのレースで僅差の②着です、
有馬記念のラップを記します、
6.9-11.3-11.6-11.5-11.9-12.5-12.6-12.2-12.4-12.4-12.2-12.0-12.5
2500mなので最初の半ハロンが中途半端ですが、
それを抜かした前半4ハロンとラスト4ハロンが、
46.3-49.1
と、+2.8秒の前傾ラップでした、
まさに宝塚に通じるレースで、しかもレベルの高いレースでディープボンドは既に実績を上げています、
調教も絶好調です、
ですので買いの要因しかないのですが、1つだけどうにも気になるデータがあるのです、
それは2000m適性です、
ディープボンドの2000mの成績は【1-0-1-3】です、
そのほとんどはデビュー後の下級条件の物なのですが、それでも宝塚記念で2000m適性が無い馬は過去1頭も居なかったはずです、
最後の2000mの出走は1年半前の中山金杯で、⑭着の惨敗でした、
ちなみにそのレースで快勝したのがヒシイグアスです、
ディープボンドはそのレース以降、2400m以上のレースにしか出走しておらず、過去こういう馬はいないのです、
5歳時のゴールドシップがこれに近いのですが、
ゴールドシップは前年の宝塚記念を既に勝っていますので問題はありませんでした、
ここにディープボンドの憂鬱があります、
◯以上は付けるのですが、◎に出来るかが今非常に悩んでいます、
ではディープボンドが◯の時の◎は誰なのか、
これもよーく考えましょう、
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