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不妊治療経過 体外受精はもうこれが最後と決めた理由

帰宅しました。夫から熱烈な歓迎を受け上機嫌です。この気持ちを忘れずに、穏やかに過ごせますように。

不妊治療経過の続きです。


人工授精を試すがうまくいかないまま、コロナが再度流行。緊急事態宣言が出されます。また病院に通いにくい状況となり、不妊治療はいったんお休みへ。この時は、焦る気持ちよりも休める安堵が大きかった。

2021年6月。緊急事態宣言が解除され、不妊治療再開となる。この時の私たちの判断は、体外受精へのステップアップだった。クリニックの医師からもすすめられた。休んでいる間にいろいろ体外受精について調べていた。でも、方法は選択するというよりは、医師から言われたとおりにするしかなかった。
アンタゴニスト法。

注射1日目から日記を書いていたので、それを参考に。

1日目 HMGフェリング150単位(筋肉注射)8760円

2日目 HMGフェリング150単位 6860円 腹痛出現

3日目 卵巣が腫れやすいため注射薬変更 ゴナールF150単位(筋肉注射) 検査 24336円 腹痛、腰痛

4日目 ゴナールF150単位 8860円 体重3kg増加 疲労感強い

5日目 ゴナールF150単位 検査 ロキソプロフェン 11382円 痛み増加 倦怠感 仕事休む

6日目 ゴナールF150単位 9360円 鬱傾向強くなる

7日目 ゴナールF150単位 ガニレスト皮下注 18752円 皮下注射痛い 腹部膨満 腹痛 倦怠感 息切れ

夜20時 HCG5000

8日目 採卵 ガニレスト皮下注 レトロゾール 279297円 

静脈麻酔 膣洗浄の際に痛みあり 19個採卵

採卵後1日目 ガニレスト皮下注 検査 13062円

腹部膨満増加 息切れ 倦怠感 

2日目 ガニレスト皮下注 9500円

息苦しさと倦怠感にて不眠 体重増加 尿量減少

3日目 ガニレスト皮下注 総合病院へ紹介、入院となる


はい。よく知っている方は経過の途中で分かったと思いますが、多嚢胞の私は卵巣過剰刺激症候群になり、腹水が溜まり脱水状態になり、入院となる。この時は、入院したら楽になると思って、だんだん調子が悪くなる中自宅にいなければならない不安が軽くなった。

甘かった。。。入院後も3日から4日は症状は進行し、体重はMAX普段よりも7kg増えた。浮腫がひどく寝ているのも辛かった。ベッドをあげて横向きになったり、四つ這いになったりして時間が過ぎていくのを待った。

入院中の処置はひたすら点滴をするだけだった。利尿剤を一度使ったが、余計に苦しくなった。

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入院は10日間。とにかく心身共に辛かった。毎日日記を書いていたのを読み返したが、思い出して気分が悪くなるほどだ。

だけど、子どものためとがんばった。卵がいっぱい採れたからこその苦しみだと喜んだ。この入院生活のことはまたいつか詳しく書いていきたい。

入院中に信じ続けた結果は、

凍結胚盤胞は4個

3CB 3CC 3BC 3CCだ。凍結費用は60500円。

この4つの卵ちゃんを戻すまでが私たち夫婦の体外受精記録となる。今回の採卵での卵巣過剰刺激症候群になったことで、夫婦でもう採卵はしないと決めた。もしかしたら、方法を変えたりクリニックを変えたりするとまたしたくなるかもしれない。だけど、今はもうしないと決めた。だからこそ、この4つの卵に期待している。

体力が落ちた私は2周期後に移植することにする。移植周期に入り、エストラーナテープをもらい生理がくるのを待つ間に、夫婦喧嘩をした。最初の原因は覚えていない。だけど、どんなきっかけで喧嘩しても最終は不妊治療のことで揉めた。その時もそうだった。

私「今の私らのままやと子どもなんて…まずは夫婦の仲を整える必要がある。不妊治療辞める。」

と言い、エストラーナテープをゴミ箱に捨てた。夫の方から再開したいと言ってくるまで、再開しないと心に決めた。2ヶ月が過ぎたころ、コロナ第六波が来た。私の心は折れた。仕事を辞める決断をした。それまでは移植しないと決めた。


そうなのだ。去年採卵し凍結している卵を私はまだ一回も移植できていない。保険適応になったが、採卵が自費だっため、助成金をもらうためには自費で続けている。何をやっているんだって思う人もいると思う。年齢的にも急ぐほうがいいこともわかっているし、自分たちでその時その時決断してきた結果が今だ。

そして、やっと移植周期に入れたと思ったら頚管狭窄。だんだんとクリニックの医師に対するモヤっとした気持ちも膨らんでいる。4つの胚盤胞が妊娠につながることを心から望む一方で、自信はない。前向きに迎えてあげないと来てくれるものもこないと言われるが、度重なる足踏みや後退ですっかり気持ちが折れてしまっている。そんな中でもすすむのは、愛する夫がいるからだ。夫が誰よりも私を大事に思ってくれ、それでも頑張ってほしいと言うからだ。

コロナにも翻弄されている私たちの不妊治療。だけど時間がかかっていることには意味があると思っている。現に、夫は明らかにこの3年で変わった。夫婦の絆はどんどん強くなっている。喧嘩はする。心ない言葉をぶつけてしまうこともある。無視されることもある。だけど、毎日一緒にいる。この先も。

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