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怠惰なわたくし

   
初めての投稿なので自己紹介から始めようと思う。

 女子校6年の果てに進学した女子大を卒業後、銀行に勤めたが全く面白くなかったので教師に転職した。教師をしていた7年間は、本当に楽しかった。組織は半沢直樹もビックリな腐敗具合だったが、生徒と同僚に恵まれて口角上がりっぱなしだった。

 楽しくて楽しくて、これぞ生涯の仕事と思い、どんどん辞めていく同僚を横目に教師としてもっともっと生徒のためになることをしたいと勉強に励んでいた。一生、結婚なんてしないと信じていた。

 ところが、ひょんなことから突然結婚をすることになった。年も年なので一応婚活まがいのことはしてみて、やっぱり心が動かなければ仕事に生きようと思った。ら、出会ってしまったのだ。初めて会ったその日に「あぁこの人となら結婚したい」と思ったのが2月のこと。そこから約1年、付き合ってんだか付き合ってないんだか、相手もはっきり言わぬのでモヤモヤしながら過ごし、そのお陰で私の思いは風船のように膨らみ、もうすぐ破裂というところまで膨張したのが1月。

 教師という職業は病気など、よほどのことがない限り年度の途中で辞めることができない。教師であれば、年間のカリキュラムを考えて授業をしているものを途中でほっぽりだせないのだ。そんな実情を知り現在の主人がその春に仕事を辞めて結婚しようとようやく言ってくれたのが2月。そこから退職して結婚式を11月に挙げるまでの記憶はない。
 東京の下町で生まれ育った私が、三浦半島に引っ越してきたのは一昨年の9月である。神奈川県の学校の知識が皆無なことと、一人暮らしをしたことがないため、当面は家事をはじめ新しい場所での生活に慣れるのに苦労するだろうと思い、すぐに転職をしなかった。落ち着いたら転職をしようと思い、それまでに勉強をして教師としての力をもう一度付け直そうと思っていた。

そう、思ってはいたのだ。

 だが、なにせ生来の怠け者。必要が追いかけて迫ってくれないと全くやる気にならない。一応、すぐにできるようにと主人が勉強机も買ってくれ、机の上には問題集なども出してあるのだが、全く進まない。一応、気持ちは焦り、このままではいけない(だろう)と思っていた。

 そんな折、テレビで館山に住む70歳のフランス人フリーダイバーの言葉が目に留まった。


「好きなことを好きなだけ。それが幸せの源。私は『現在(いま)』だけなの。」

 そうか、今は焦って転職とか、そのための勉強をゴリゴリしなくてもいいのだ。幸い主人は、専業主婦を希望しており、自分のペースでのんびりやればいいのだ。という言い訳を見つけた。

 そんなのんびりした気持ちになって、三浦半島の美しい自然を眺めながら本ばかりを読むこと1年。ふと突然、何かを書きたくなったのだ。何を書きたいのかはよくわからないのだが、ゆったりと自分を見つめる時間ができ、自分の中にあるものを表現する言葉も少しづつ増え(本ばかり読んでるからね)、まずはブログでもはじめようかと思っていた矢先、元職場の先輩であり、わが心の友であるTさんがこのNoteを教えてくれたので、練習として書き始めてみようと思う。

 こんな怠惰なわたくしの書くものなんてたかが知れているけれど、暇で暇で脳みそがトロけそうな活字中毒の方がおられたら読んでいただけるとありがたい。

#エッセイ   #自己紹介

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