見出し画像

青春が蘇る

  我が家のHDDの残量が残りあとわずかとなり、夫と消せるものを見てしまおう(ドラマや映画は残しておくことが多い)ということで、『マツコの知らない世界』を見た。「マツコの知らない」ナポリタンの世界だという。食べ物の回はその後試してみたくなるのでワクワクしながらみていたら、及川光博が出てきて鼻血が出そうになった。


 ミッチー、あぁそうだった。私はミッチーが好きだったんだった…


 夫がいつもドラマに出てるじゃんという。違うのだ。あれは及川光博であって、麗しのミッチーではないのだ。すると脇から痛い突っ込み、
「でも、CDとか持ってないよね。ライブも行ってないよね。」
うううううクリティカル・ヒット!そうです。好きになったすぐ後にリッキー・マーティンを好きになってしまったので、買ったCDは一枚。しかも『僕のゼリー/今夜、桃色クラブで』というお色気ものだけ。でもあの時、本当に好きだったんです。するとさらなる追撃が。
「だけどさ、笑ったときに頬とか口元にいや皺が寄る人は苦手って言ってなかった?」
いや?ミッチーは目元の小じわだけで、確か口元は普通のほうれい線だけだったと思うけど、と画面を食い入るように見る。


 それにしてもかっこいい。話している時に溢れる人柄もなんだかいい。はぁ青春が蘇る。誰とも分け合えなかった憧れが蘇る。


 そして見ていて気づいた。ミッチーの何が好きって、圧倒的ナルシシズムが好きなのだ。それゆえに承認欲求が少ない。誰になんと言われようと自分はミッチーであり、みんなの王子様なのだと信じ、振る舞い、振りまく、その姿に惚れ惚れとする。


 承認欲求の見え隠れするナルシストは面倒臭い。なぜならどこかにコンプレックスを抱えていて、つつかれると急に攻撃的になるからだ。その点、完璧なるナルシストは全てを凌駕する。


 ミッチー、久しぶりに会えて本当に嬉しい(画面越しだが)。もちろん、この番組は永久保存だよ。演技もうまいからドラマには出ていてほしいけれど、個人的にはバラエティーにもっと出てほしいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?