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数多の料理番組

 新年度に入って10日がたったが、みなさんいかがお過ごしだろうか。前年度の番組の話になってしまうのだが、今日は料理番組について語りたい。 


  私は毎週6つの料理番組を録画してみている。ただ料理を作って紹介するだけなのに、どれも違って本当に興味深い。


 例えば、NHKの「きょうの料理」は毎週出演する先生が異なるため、定番からエスニックはもちろん、お菓子やお味噌の作り方まで様々なテイストの料理を紹介してくれて楽しい。絶対作らないよーってものもまぁまあるが見ているだけで楽しい。シリーズものも充実しており、それぞれかなりクセの強い講師が料理を教えてくれる。例えば、声がキンキン高く健康な時しか見られない大原千鶴さんの「お助けレシピ」は身近な素材で簡単に作れて美味しいものばかりである。栗原はるみの「おいしいのきっかけ」では栗原はるみよりアシスタントの谷原章介の鮮やかな包丁さばきに目を奪われる。アナウンサーたち実に公平で、どの料理を試食しても絶対に美味しいかどうかを悟らせない巧みな表情で毎回絶賛している。
 「キューピー3分クッキング」はその番組の短さから手ごろな番組だ。料理を紹介してくれる先生は、素人感が溢れる人と家庭科の先生っぽい人で、たった3分なのに緊張感が漂う。また、アナウンサーは左遷されたの?と思わせるベテランも一人いるが、基本的に若い男女のアナウンサーで、どなたも「わたし、結構料理は得意なんです!」的な合いの手を入れてくる。
 「おかずのクッキング」と「どさんこクッキング」は講師の魅力で成り立っている。とにかくトークが面白く、そしてレシピも最高である。ちゃんと主婦が作りやすいように簡単になっていて、そしてボリュームもあり、ありがたいことこの上ない。
 しかし、一番好きなのはやっぱり「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」だ。コロナ対策が施されてからは、上沼さんはアクリル板の向こうから先生たちの料理を見ながら突っ込んだりトークをしているだけになってしまったが、それでもちゃんと主婦が「ん?今どうやった?」というところを拾って質問をしてくれる。そして最大の魅力は試食の感想だ。決してけなすことはないけれど、実に正直な反応を見せてくれるので、美味しいのかどうかがわかる。美味しいけれど面倒だとか、簡単なのに美味しいとか、ちょっと独特とか。そして上沼恵美子が美味しいと反応した料理は本当に美味しい。だからいつも試食のところから再生し、反応がいいのを頭から見て、作れそうなら試している。


 結婚した当初は、本当に野菜炒めしか作れなかったため、必死で料理番組を見漁っているうちにレパートリーも増え、料理も楽しくなってきた。そんな私をみて
「こんなに料理が好きになるとは思いもしなかったから、結婚前に料理教室なんて勧めなかったけれど、今からでも行ったらいいと思って…」
と母が鎌倉にある割烹料理の教室の案内を送ってきた。母よ、そうゆうことではないのだ。
 気持ちはありがたいけれど、私はジャンキーな料理人なのだよ。あくまでも冷蔵庫の中にある食材で、スーパーのお買い得品で作るというのが楽しいのだよ。


 おそらく、母が教室を勧める理由のもう一つは伯母の存在がある。我が伯母は実は同じ年だ。包丁の持ち方もわからぬ状態で結婚したため、見かねた叔父が割烹料理の教室に通わせた。確か7年ほど通い、教室を開いてもいいというような資格まで取得した努力家だ。
 その伯母の料理を昨年、何度か食べる機会があったのだが、ちゃんと「おもてなし」となるようなお料理で伊万里のお皿とかが無駄にならない上品な味でとても美味しい。そして日本料理の基本が入っているので、ちょっとしたアレンジも美味なのだ。
 基本が大切なことは重々承知だが、今から割烹を習う気力も財力も私にはない。


 だから腕を磨くために、毎日無料で習えるテレビの料理番組をしっかり録画の上、視聴し、メモを取って試作を繰り返している。
 料理番組をやってくれるテレビ局には心から感謝している。新年度になってコーナーが変わった番組もあるが、引き続きお世話になる予定だ。

#料理番組 #料理 #割烹料理 #料理の腕 #上沼恵美子

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