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アラサー人生迷子物語第8話☆戦線離脱!人生をひと休み!

最近のドラマは冒頭に結論を言って、遡るスタイルが多いように感じるので…先に言おう!
休職という選択肢をとり、絶賛人生休み中である。



※以下、実体験を綴っていくので、気分を害する可能性も少なからず考えられます。余力のある状態で閲覧をすることをオススメします。



もう無理だとわかっていても無理をし続けた結果

確かに、うつ病と診断されていた。
病名を告げられて安心していた自分と、一方で「うつ病ってもっとしんどい人がなるものでしょ?多分甘えじゃない?甘えをそれっぽく悲劇のヒロインっぽく表現したらうつ病になるでしょ、頑張れよ!」と思う自分がいた。
インフルエンザに罹患し余儀なく休暇を取ったこともあり後者の自分が頭角を現していた。
「よし、頑張ろう!」と自分にムチを打ち、診断のことをなかったことにして、エンジンかけて進もうとした。
しかし、パンクしてる自転車じゃなかなか前に進まないように、頑張る気持ちと裏腹に業務のこなすスピードと質の低下&休んでいた分の業務の解消に追われている間に上司の説教タイム…と一瞬で忙殺されてしまった。

「病み上がりでエンジンかかるのが遅いだけ」
「自分の進め方が悪いだけ、やり方を変えてみよう」などと言い聞かせ、いずれ(こなしていれば)なんとかなるだろうという思いで朝7時から夜11時まで仕事に取り組んでいた。長時間労働で根詰めても生産性は落ちるタイプだとわかっているから早く切り上げようとしても「終わってないのに帰るの?」と言われる事態に逆らう体力もなく、パンクしてる自転車で15km走らなくてはいけないような状態になった。
上司より先に部下が切り上げるなんて有り得ない!と45人いるZoom会議で吊し上げられたりして(※実際帰ってない)、誰からも口を利いてもらえない、私が業務の事で話かけても無視されるようなことが続き、数少ないウリである・冷静に俯瞰することができなくなっていた。

何をしても「どうせ否定される」「また今日も終電か」と全く明るい兆しが見えていなかった。
毎日泣きながら仕事に行き、泣きながら帰る‥太陽よりも長く稼働しており疲れきってしまっていたのだ。
大学時代にゼミナール活動で週5日、15時間学校にいた時がなかなか辛かったのでそれに比べれば大抵のことはマシだと流せるようになっていた。
そんな私が
「ここから飛び降りれば全て解決する」
馬鹿げた思考が脳の支配権を握りかけていたことが今でも怖いくらいだ。
千葉ロッテマリーンズの善戦が続き、行動には移さずに済んだので、紛れもなく恩人である。


休職を決定づけたある日の出来事

夜11時半に帰宅し、お風呂に入ってすぐ寝ようとしていた。
すると、上司から「●●の進捗は?いつできるの?報告しろよ?」という声が聞こえた。 ※実際に上司はいなかったので確実に幻聴
「あ!進捗を報告しそびれた!ヤバい!」と思い、脱いだ服をもう1度着て
職場へ向かったのだった。非常階段から侵入し、おそらく数時間仕事をしていたのだろう。
「今日は早いね!下っ端なんだからいつもこれくらい早くきてもらわないとね!」と誰かに話しかけられたことは覚えているが、はっきりとした記憶は正直ない。でもそれなりに必要とされているものができていた(らしい)のでちゃんと仕事をしていたんだと考えられる。

おそらく何も飲まず食わずだったため、「流石にお腹が空いたな、なんか食べよう」と思って立ち上がった途端に足がもつれ倒れ込みそのまま気絶したのだろう、気がついたら身に覚えのない職場の医務室にいた。
ここで何を話したかも覚えていない。ただ、良い大人(※私)が人目を気にせず泣いていた。時差で現れた上司の顔を見て改めて
あっ、もう頑張れない・・・無理だ、またあの世界(職場の自席)に戻りたくない・・!
と一瞬で体全体が拒否反応を起こし、ポケットに常に忍ばせていてちょっとグチャグチャな診断書を差し出し、敗北宣言をしたのであった。

普通なら即時休職という形になるのかもしれないが、組織の特性上ごねられてしまったことと、私の少ない責任感とつまらないプライド(もし戻ってきた時に再評価されたいという安い思いがあったのは否定できない)のために引き継ぎを丁寧に行い、3日後に会社に行くことを辞めて、休職期間に突入した。

現時点での休職期間の過ごし方

出社最終日の帰り道は人生で1番泣いたのでは?というくらい泣いていた。
突然の降板宣言による心無い言葉と一方でねぎらいの言葉も多数いただいていたこと、弱音を吐いたことによる解放感と罪悪感、環境に全く適応できず途中退場をすることになった悔しさ・・・
この記事を書いている2週間前の出来事だが、いまだに罪悪感で苦しくなるし、仕事のことを思い出すたびにまた泣けてきてしまうのが現状だ。

備忘録として初期段階どう過ごしたかを記したい。
このトピックが自分含め読者の方にもタメにならないことを心の底から願っている・・!

◆とにかく外出する

うつ病らしく(?)落ち込みすぎて何もできない(体が動かず食べる・風呂に入るのようなごく当たり前のことをするの異常に時間を要す)日もあった。
そんな自分は嫌だし、私自身閉じこもると本当にダメになる自覚はあったため
お金はいくら使っても良いから外出をする、という自分に激甘ルールを設けて外出をするようにした。
外出をすることで「皆働いているのに私は何してるんだ・・」という気持ちもかなり強く芽生えたが、開き直るスピードは早くなったと思う。
「なんだ、自分超軽症じゃん!!休まなくてよかったじゃん!!」と少し思っているくらいだ。


◆好きなものを再確認する

どんなに忙しくても好きなものに関しては追いかけるようなスタンスをとっていたつもりだったが、6月以降はあまりできていなかったように思う。
仕事という1日の大半を占めざるを得ないものがなくなり、まず増えるのは睡眠時間。

ただ私は7時間半以上寝ると体調を崩すタイプのため、睡眠を確保すると毎日暇で仕方なくなる。
仕事をしている時は「あの仕事片付けなきゃ」「この仕事片付けなきゃ」「あの料理作りたい」「あれについて学びたい」などとやらなくてはいけないこととやりたいことが大量に溢れかえり、結局やるべきことを片付けて(終わらず翌日以降に持ち越すこともしばしば)、やりたいことができなかった。
でもその足枷が外れたことで、自由になれるはずなのに、意外と困っていた。多少縛りがある自由の方が好きなんだなと、気付いてしまった。
その事実とあんなに多くのことに追われていたのに一切追われなくなってしまうことの寂しさ。また自分が惨めになっていく。
でもやっと最近になって、自分の過去の日記の叫び(?)にあったやりたかったのにできなかったことに向き合うことができるようになった。
・気になるアーティストさんの歌詞カードを読み込む
・移動の電車以外で読書をする、図書館に行く
・架空のパワーポイントを作る
まだまだできていないこともあるが、今はできたことだけに目を向けよう。
(できなかったことが多すぎて余計凹むと思うため・・・)


◆決まったことを決まった時間にやり続ける

本当に何を言ってるんだ?と休職前の自分なら首を傾げたくなる内容だが、張り詰めていたものが一気に緩むことで信じられないくらい形が保てなくなる。この経験はもうしたくないし、あるある〜みたいな会話が成立する世界にならないでほしい。
ある程度の秩序を保たないともっと負のループに陥ってしまいがちな私が
主治医からの提案もあり最初に実行したのは実はこれだった。

起きる時間は仕事をしていた時と同じ。
月・水・金・土は起床後YouTubeを見て(土曜日はTVer)SHElikesの朝活参加。
火・木・日は散歩と筋トレを2時間かけて行ない
毎日掃除と洗濯に1時間かけるようにした。
恥ずかしながら掃除は週に1回、洗濯も週に3回しかやっていなかったので手際が滅茶苦茶悪いと自負していた。
しかし、毎日やると嫌でも効率が上がっていく。最初の方は洗濯物を干すのに20分もかかっていたが、今では15分以内でできるようになった。※要領悪すぎなのはご容赦いただきたい
思い起こせば仕事も覚えて自分なりにアウトプットできた時が嬉しかったなあ、なんてことを思い出したり。

家事をこなした後は割と自由に過ごしているが
・昼食は13時半、夕食は19時半
・木曜日午後は遊びに行く
・日曜日はとにかくダラダラする
ようになっていると思う。
平日5日間休みになったため、サボっていた転職活動を再開するレベルにまでは回復した。
ただし鼻息荒くして活動すると次の日反動で動けなくなっているのでそこの調整がまだできていない。
光が強くなればなるほど闇も強くなる、そんな自然の摂理にも気づいた。

おわりに

休職をして良かった、とは現時点では胸を張って言えない状況である。
理由としてはダウンしてしまった罪悪感と悔しさとやるせなさでいっぱいになるからだ。
でも1度戦線離脱をしたことで気付かされたこともたくさんあったため
休職期間を終えた後に改めてプラスの意味でこの場で笑い話に昇華できたらいいなと思っている。

しかし、やはり伝えたいのは
休職という手段を選ぶくらいまで追い込まれる状況になる前にSOSを出す!
これに尽きるのではないだろうか。
SOSを出しても無視されるのであれば逃げてしまって構わないだろう。
私はSOSの出し方が下手すぎて拗れてしまったので、これに目を通した人は同じような失敗をしないことを願うばかりだ。
(そもそもSOS出さなければならない環境にならないことがベスト)

現在医療機関を受診している上で休職している方は必ず休職期間中の過ごし方を主治医に相談していただきたい。
いろんな人の手記を読んでも皆過ごし方は違うので、どうせ休むなら自分に合った方法で過ごすことが1番大切だと思う。

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