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クロワッサン漬けの30日間

私の数少ない、継続的に続いている趣味はパンづくりだ。
パンをこねるのは楽しいし、料理やお菓子作りと比べて、発酵の時間はぼーっとしてしても大丈夫なことや、作りたてが格別・・・!という観点から、かれこれ5年くらいパンを作っている。

その中で知ったことはクロワッサンの難しさだ。
色々作ってきた中でクロワッサンが1番失敗を重ねている。
バターを溶かさず塗りまくるという行為は相当元気な状態ではないと作ろうとも思わないし、気を抜くとわかりやすくすぐに失敗する。
どこのパン屋さんでもクロワッサン安すぎなのでは?といつも思う。
そんなパン屋さんに感謝と尊敬の意を込めて、あらゆるお店のクロワッサンを購入して食べ、感想を述べていきたい。

検証は相当前に終わっているのにここまで公開に時間がかかったのは、連続で食べすぎてクロワッサンという文字すら見たくなくなったからだ(苦笑)
何事もやりすぎてはいけないことを痛感。


浅野屋(¥280)

軽井沢で誕生し、創業90年!!!!老舗!!!凄すぎる!

クロワッサンは大きくてバターのいい匂い!!!!!サクサクで最高・・!
1個目にするんじゃなかったというくらいクロワッサンひとつでパフェを食べたような満足感。
浅野屋自体パンの値段が全体的に高めな印象があったけれど、クロワッサンは意外と安価。手頃な価格でこの満足感は素晴らしい。


ANDERSEN(¥280)

聞いたことはあるけど、食べたことがなかった。
広島生まれでデンマークリスペクトなんだ・・!

大きさはむしろこれくらいで良い。バターの匂いはしたものの、味は思ったよりシンプルだった。あまり人気がないのか、閉店間際で結構残っていたのでフードロスのためにもっと買えばよかったかも・・?

『パンを楽しむレシピ』コーナーはかなり面白いし参考になる。


ピーターパン(¥220)

千葉県北西部を中心に出店しているパン屋さん。

以前に公開した100円ショップ回でダイソーの紹介をした時、都内の最大店舗(錦糸町)で買い物をした。
セリアやキャンドゥは都内最大店舗=日本最大店舗であったけれど、ダイソーは違かった。
日本一を調べたら、錦糸町から千葉方面に20分走った船橋市にあった。そのついでにピーターパンに寄った。

安価でサイズも大きい!!!しかも美味しい!!!
一緒に買ったメンチカツパンも絶品だった!
こんなお得なパン屋さんがあるとは知らなかった。千葉県以外に出店しないのだろうか😂


ポンパドール(¥270)

商品の入れ替わりが激しいなと思っていたら、毎月12日に新商品が販売されるらしい。知らなかった。
ホームページで商品のこだわりをここまで言語化してくれているのは驚いたので1度見ていただきたいくらい。

しかし失礼だけれども、クロワッサンはあまり美味しいとは思わなかった。
他のパンは美味しそうだったのでクロワッサンに注力していないだけだと考えている。


デリフランス(¥216)

デリフランスが所属する株式会社ヴィ・ド・フランスは日本で初めて「ベーカリーカフェ」の業態を導入したのだそう。
ヴィドフランスがスタンダードだとしたら、デリフランスはヨーロピアンスタイルを追求したものらしい。
ヴィドフランスの方が個人的には好きで、あまりデリフランスに興味を持っていなかったので知らなかった。

なんか地味に他のパンは高いなと思っていたら、クロワッサンはかなり安価。
しかもサクサクで美味しかった。


 BURDIGALA(¥324)

広尾に本店があるパン屋さん。
「日常生活を少しだけ上質に」と言うコンセプトそのもの。

クロワッサンはびっくりするくらい美味しかった!
このクロワッサンを食べるのが楽しみで早く目覚めたくらい(笑)
メインを張っているのはシュークリームや見た目が豪華な甘めのパンだったが、その中でクロワッサンが人気No.2なのも納得ができる。


BOUL'ANGE(¥216)

『IENA』や『J OURNAL STANDARD』などを有するアパレル会社が運営しているパン屋さん。アパレル企業が運営するパン屋???という構図が斬新を通り越して意味不明だったため、タカを括っていた。


しかしクロワッサンは人気No.1商品と言うだけあってかなり美味しかった・・!
サクサク度合いとバターの甘みを飽きることなく楽しむことができる!!!これは盲点!
シンプルなクロワッサンだけではなく、チョコがかかっているクロワッサンも複数展開されていた。リピートしたい!


ANTENDO(¥280)

石窯で焼いている様子を客から見えるようにしていることにこだわりがあるらしいANTENDO。訪れるたびに新商品に目が眩み、クロワッサンに注目したことはなかった。

今まではパリパリしているものが多かった中で、しっとり・ふわふわしたクロワッサンは珍しいように感じる。
パリパリのクロワッサンをイメージしていたので少し動揺してしまった。


TRUFFLE BAKERY(¥376)

最近飛ぶ鳥を落とすような勢いのTRUFFLE BAKERY。看板商品の白トリュフパンは私の中ではケーキクラスのご褒美だ。
駅ナカ限られたスペースで白トリュフパン以外にも20種類くらいのパンが所狭しと並べられている様子は圧巻。No.2はわからないが、No.3に鎮座するのがクロワッサンだ。
看板商品の白トリュフパンより78円高くて値段を見てびっくりしてしまった。
自力で作るとあんな手間のかかるクロワッサンが300円台なだけでありがたいのだが・・・。

少し小さめだけれども、サクサク感とバターの甘味のバランスはすごく良かった。でも看板商品の方が私は好きかな(苦笑)


Heart Bread ANTIQUE(¥99)

創業は2002年とZ世代真っ盛り(?)で「マジカルチョコリング」「ねこねこ食パン」が看板商品。
正直この2つに関してはなんとも思わないが(苦笑)、それ以外のパンが美味しいと思う。
塩ピザと、枝豆パリパリチーズパンみたいな名称のパンが個人的には好きだ(好きなのに名称があまりにも曖昧なのはご容赦いただきたい)

クロワッサンは初挑戦・・!3月の土日は99円!というとんでもない企画をやっていた。大きさは多少小さいけれど、看板商品よりも全然美味しいと思う。
砂糖で軽くコーティングしていて相当甘めのパン。近くにあったら毎日通いそうだ。


ブーランジェリー ラ・テール(¥238)

世田谷生まれの大地の恵みにこだわったパンだそう。
クロワッサン自体は適度なパリパリ感と、芳醇なバターの香りと時わいを楽しむことができた。

一緒に買ったドーナツが美味しかったので甘いものが得意な店なのだということがわかった。



LITTLE MERMAID(¥226)

先述したANDERSENと一緒のグループなことを知らなかった。
いつ行っても美味しそうな商品が並べられていると感じる。

クロワッサンはパリパリで、甘さというよりは小麦の味を楽しむことのできるものだった。万人受けするクロワッサンの模範解答だと思う。


Saint Germain(¥216)

磯丸水産・しゃぶ菜・つけめんTETSUと運営元が一緒なのか・・!(株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス)知らなかった😂

かなり食べ応えがあった。
味が特別美味しいということはないけれど(笑)、お腹を満たしてくれる朝食にはぴったりの一品だった。

ペル・エ・メル(¥205)

江東区商店街連合会の会長が代表取締役になっている企業の傘下にあるパン屋さん。豊洲駅目の前にあり、アクセスが良好。
豊洲というと何かとものがリゾート価格なイメージがあったけど、ここのパン屋さんはだいぶお財布に優しい様子が伺えた。

写真を撮るのを忘れてしまったが、大きさも思ったより大きく
サクサク感と甘味のバランスがとにかく良い・・!
白パンが定番メニューにあり、パン屋さんとしての好感度はすでに高かったけれど、本当に好きなパン屋さんの1つになった。


mini one(¥129/60g)

20gという少量からクロワッサンを購入できるシステムは非常にありがたい・・!こんな小さくクロワッサンどうやって作るんだ・・!?

久しぶりに食べたけど小さくて食べやすいし、味も申し分ない😂
侮っていたつもりはないけど、侮れないな・・・
北海道発祥は間違いないのかも!


ブーランジェリーボヌール(¥302)

行った時間がよかったのか店内の6割くらいが焼きたてなパン屋さんを初めて見た。
300円台は高級だなと思っていたけれど、サクサクとフワフワのバランスが非常に良く、甘みも上品でとてもおいしかった!

個人的には意識しないと行かない場所にあるので、パン屋さん目当てで店舗のある地域に足を運ぼう・・!


ブーランジェリーニシノ(¥250)

JR中央・総武線本八幡駅で美味しいパン屋さんとして挙げられる場所。
店内は本当に狭く、まちのパン屋さんという感じ。
良い匂いが漂っていた。


クロワッサンの見た目がとにかく美しい。
今まで食べたクロワッサンの中で1番パリパリ!!味もシンプルでまとまりが良い!!
口コミの強さを感じた。


ヴィドフランス(¥70/1個)

ヴィドフランスにも小さいクロワッサンがあるとは・・!

味も食感も良し。こんなに小さくクロワッサンを作るのは大変なのに1個70円という価格に驚き。クロワッサンと一緒に購入した塩フランスパンも美味しかった。


ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション(¥280)

史上最年少でミシュラン三つ星を獲得し、世界で最も多くの星を持っているシェフが手掛ける『ジョエル・ロブション』のパン屋さん。
本家本元のレストランに死ぬまでには行ってみたいものだ。

パン屋さんは比較的リーズナブルな価格で特にクロワッサンは顕著に価格に現れている。初心者でも手に取りやすい。
いろいろ食べてきたけれど、パリパリサクサクなのはもちろん、甘塩っぱい味が特徴的だ・・!!!本当に美味しい・・!これを基準にしてしまうと世の中のクロワッサン大抵格下になってしまいそうなくらい、唯一無二・至高のクロワッサンのように私は感じた。


LE BIHAN(¥250)

クロワッサンが人気ランキング第1位で、かなり気合が入っているのが伝わった。

本当に食感も軽く、バターの風味を楽しむことができる。サイズが小さく感じたけど・・・十分に満足できる質だった。


マロンド(¥249)

千葉県を中心に展開しているパン屋さん。
千葉県の小学校に通っているときに工場見学に行ったことを思い出した。

クロワッサンはとってもしっとりしていて甘さが控えめだった。
サクサクのクロワッサンが好きなので個人的にはイマイチに感じてしまった。
しかし、一緒に買ったあんマリトッツォはとても美味しかった!!!
ふわふわしっとり系のパンが美味しいのか・・?


Sesto(¥320)

立川にある昭和記念公園に行った帰りに寄ったパン屋さん。

中目黒・都立大学のような東急東横線エリア(広すぎる名称か?!)にも店を構えているそうだ。
駅ビル・改札内にパン屋さんがたくさんある中でおしゃれな雑貨屋のような雰囲気を醸し出していた。クロワッサンは確かに他のところと比べるとお値段が張るように見えるけど、大きさも十分で甘さが控えめなのでスイーツよりは食事(主食)に近い。
サクサクと弾力が共存していてとても食べ応えがあった。


GRANDIR(¥290)

京都に旅行に行った時に出会ったパン屋さんが東京にもあるとは・・!
全く知らなかったが、ANTENDOと同じ運営元らしい。

これもしっとりした食感で、味も食事寄りで甘さが控えめだ。
個人的には今まで食べた中で1番好きではないクロワッサンだった。

一緒に食べたちぎりパン(看板メニュー)は美味しかった。


DONQ(¥270)

気をつけているつもりでもパンを長時間持ち運ぶと潰れてしまいがちな中、潰れずに形を保ってくれた数少ない商品。
DONQ結構店舗を構えているのに実は入ったことがなかった・・!
創業119年??!?!老舗中の老舗だとは!!

甘さは控えめ、食事寄りのクロワッサンだった。塩味が効いているように感じる。
一緒に食べた塩バターパンが絶品だったので、完全に喰われてしまった感が否めない。


PAUL(¥356)

エッフェル塔が開業した1889年、フランスで生まれてなんと5世代も続いているパン屋さん。
クロワッサンは看板メニューであり、この企画を行う前から虜になっている。

発酵バターを使用したPAUL自慢の逸品。
さっくりふわっとした食感と毎日食べても飽きの来ないあっさりした風味が特徴です。

https://www.pauljapan.com/

まさにホームページの文言に頷きが止まらなくなる。
大体こういうものは大袈裟に買いているだろうと思ってしまうけれど(笑)、文句のつけようがない。



ビジュアルからもう美しいし、味も本当に美味しい。
結構サイズは大きめでも、口の水分が持っていかれることはなく。飽きがこない。
しかもこのクオリティで400円以下・・・!
毎日食べられるほどの財力を手に入れたいものだ😂


メゾンカイザー(¥280)

オリジナル製粉の小麦粉(メゾンカイザー粉という名称の粉がある)や特別に製造されたバターや天然酵母を使用していたり、低温長時間発酵にこだわっているお店。



さすが人気No.1!!!!たった280円でいただいて良いのでしょうか?!と思わずテンションが上がってしまうくらい美味しかった。
大きさ・食感・味に大満足。コスパ最強・・!
もし300円以内でおやつを持ってくるようにと言われたらメゾンカイザーのクロワッサンを持っていきたい。(おやつなのか?)


神戸屋(¥282)

日本で初めてのベーカリーレストランを開店した神戸屋。
鉄道会社と連携して駅前で工場から焼きたてを直送しているのが特徴。
私も神戸屋はとても好きなパン屋のひとつだが、クロワッサンは食べたことなかった。

やはり美味しかった。甘さもサクサク感も比較的リーズナブルなのに本格的。
けれど、わざわざクロワッサンを選ぶ必要はない気もする(笑)
惣菜系のパンは本当に最強クラスだと思っている。


PLUSOUPLE(¥324)

以前この場で御茶ノ水放浪記たるものを書いた時にも紹介したパン屋さん。
記事執筆後も何度か訪れたが、本当にどのパンも美味しい。
そんなハードルが上がりきった状態でクロワッサンに初挑戦。

ハードルを上げすぎたせいか、他のパンに比べると感動を覚えなかったのが正直な感想。店内で食べていたものを家で食べたからなのだろうか・・?
サクサク感はあったけれども、同時にクロワッサン唯一の欠点になりうる「口の中の水分が奪われたような感覚になる」ところが発揮されてしまっていたように感じた。
店内で食べるか、もしくはクロワッサンは他のパン屋さんで食べようと心に決めた。


THE  CITY BAKERY(¥386)

クロワッサンといえば、フランスのイメージが強くあった。
実際、フランスの原材料を使って売り出しているところも多い。
そんな中、このパン屋さんはアメリカ・ニューヨーク発祥。
プレッツェルとの融合をしたクロワッサンが看板メニューだ。

看板は見たことがあったものの中に入ったことがなかったのでプレッツェルと融合していることは知らなかった。
1番人気もバターベースのプレーンなクロワッサンではなく、まさかのゴマと岩塩のしょっぱいクロワッサンだったことが疑問だったのだが、納得。 

個人的には今までで1番好みではなかった。
クロワッサンにしては重すぎるし、サクサク以上にしっとりさが強く
口の中の水分を吸って、実が大きくなるような、苦しさを覚えてしまった。
ただどのクロワッサンよりも満腹感・食事感は強い。
ハード系(?)のクロワッサンがお好きな方にはぜひ試していただきたい1品。


NOBU CAFE(¥250)

用事があって川崎に行った時に訪れたパン屋さん。
健康と安全を考えており、北海道産小麦、自家製天然酵母を使用し、イーストフード、乳化剤を含む食品添加物は一切使用していないそう。
パン自体は小さくて食べやすかった。
時間が経ってもパリパリ感が維持されているように感じた。


味に関しては特にコメントしようがない(苦笑)
流石にクロワッサンを食べまくっているのであまり感動がなくなってきたかも?


Curly’s Croissant(¥302)

『床価値』を高めることを目的としているそうだ。
パンそのものよりもなんかビジネス臭がすごいな(苦笑)

でも「クロワッサン専門店」と名乗っていてもそんなに違和感を覚えないくらい美味しかった。
食感もいい具合のしっとりさとパリパリ感が両立している。
味も甘くて美味しい。あんバター食パンも美味しそうだったし、また行こう!



印象に残ったクロワッサンベスト3

振り返って、良い意味で印象に残っているクロワッサンを3つ紹介しよう。

3位:ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション
やはり特別感が段違い。それがクロワッサンの付加価値を高めているように感じる。
名前だけの出オチではなく、味も食感もしっかり良い。

2位:メゾンカイザー
この企画をするまでは1位だろうと思っていたけど、色々食べたら上がいたぞ?!と言うことで2位。
本当に申し分のない美味しさ。間違いない安定感はこのメゾンカイザーで満場一致だろう。

1位:BURDIGALA
印象に残る衝撃と美味しさだった。
クロワッサンの正解はこれだ!と言わんばかりの素晴らしさ。
値段もメゾンカイザーよりはお買い得で手を出しやすいのがポイント。

またリピートをしたい・・!

独断で分布図を作ったので参考にしていただけると幸いだ。


まとめ

あんなに自分で作るのが難しいクロワッサンを、各社の強みを出しながら安価で提供してくれることに改めて感動した。

しっとりしているものや、甘さが控えめなクロワッサンを私は好きではなかったけれど、そういうクロワッサンもあるのか!と発見が生まれた。

この企画をしなければまず足を運ばなかったと考えられる店舗との出会いもあった。
せっかくできた出会いを生かして、今度は他のパンも試してみたい・・・!
そして、私もパンを作ることは続けていこうと強く思ったのであった。

※写真を撮り忘れたものがまあまああることはお詫び申し上げたい

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