点眼薬、何日分?

点眼薬をお渡しするときに、
「1本で何日分?」
と尋ねられることがよくあります。

点眼瓶1本に何mL入っているか?

点眼瓶は医療用のものはほとんどが1本5mLです。
OTC医薬品の点眼薬は1本13~15mLくらいかなと思います。
医療用のものを中心に、1本5mLとして考えていきます。

何滴分?

点眼瓶1本で5mL入っています。
1滴はおよそ40~50μLが出るように瓶が設計されています。
つまり、50μL=0.05mLなので、100滴が担保されるように点眼瓶が設計されています。
インタビューフォームに実際に何滴使用できたかデータが載っているものもあります。

100滴は何日分?

1回1滴で使用した場合に、理論上の使用可能日数は以下になります。
両眼1日1回=2滴/日 よって50日分
両眼1日2回=4滴/日 よって25日分
両眼1日3回=6滴/日 よって16.6日分
両眼1日4回=8滴/日 よって12.5日分
両眼1日6回=12滴/日 よって8.3日分

実際には、100滴以上が使用できるので、これくらいがめやすになると思います。

点眼薬(5mL)を1回1滴で使用したときの使用日数めやす

個人差があります

失敗などで1回に2滴以上を使用すると消費スピードは速くなります。
両眼4回で10瓶を渡したあと、3か月後に来局があり、残薬がないと仰っている場合は1回に1滴で良いと理解しているか、1回2~3滴出てしまう点眼手技上の問題がないか確認するきっかけになるでしょう。
どうしても点眼手技が改善できない背景を抱えている場合もあり、その時はその患者さんにとって10瓶が3か月分となります。
「使い過ぎ!」
と、通院に付き添っているご家族が患者さんを窘めることもありますが、我慢して点眼しなくなってしまうと大変です。
ご家族の方を含めて、点眼の消費めやす日数はあるが、個人差が大きいことをご理解いただきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?