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種別のものさし2020(JR西日本・阪和線&関西空港線編)

今回は天王寺と和歌山を結ぶ阪和線と、日根野で分岐して関西空港とを結ぶ関西空港線について触れていきます。
展開の関係上、きのくに線(和歌山以南)についても少し触れます。

大阪環状線のときにも触れましたが、阪和線は種別が多岐にわたります。
特急は単なる「特急」と「関空特急」の2種類。
快速は「快速」「直通快速」「紀州路快速」「関空快速」
「関空/紀州路快速」「区間快速」の6つがあり、
運転区間によって路線記号も「O」「R」「S」「W」の4種が混在します。
各駅に停まる列車は「普通」ですが、関西空港線には「シャトル」として
特に区分しています。

今回は述べた順に紐解いていくことにします。

特急は特急「くろしお」と関空特急「はるか」の2種類。
「くろしお」は新大阪・天王寺・日根野・和歌山にすべての列車が停車し、
朝の大阪方面ゆきと夕方の和歌山方面ゆきについて、
西九条・和泉府中・和泉砂川のすべて、もしくは一部が停車駅に加わります。
白浜ゆきの1本と新宮発の1本が京都発着となりますが、
新大阪ー京都間について停車駅はありません。
「はるか」は京都ー関西空港間が基本の運転区間で、
京都・新大阪・天王寺・関西空港にすべての列車が停車します。
京都を早朝に発車する下り列車(関西空港ゆき)と
新大阪を17時から22時までに発車する上り列車(京都方面ゆき)は
上記に加えて高槻にも停車します。
一方で、京都を17時以降に発車する下り列車(関西空港ゆき)と
天王寺に10時までに到着する上り列車(京都ゆき)は
上記に加えて和泉府中と日根野にも停車します。
「はるか」のうち数本は琵琶湖線の米原を発着駅としますが、
こちらについては琵琶湖線・湖西線の話題として取り上げます。

次に快速です。
快速は6種類あるとさきに述べましたが、停車駅の分類は案外シンプルで
天王寺ー和歌山間について快速運転を行うものと、
天王寺ー熊取間で快速運転を行うものと、
天王寺ー鳳間で快速運転を行うものの3種類に分けることができます。
そしてこれらが早朝と朝ラッシュ時・日中・夕ラッシュ時・夜間と
表情を変えて入り組んでいきます。

表のように組んでみると下記のようになります。
<天王寺発和歌山方面ゆき>
快速区間  鳳まで  熊取まで    和歌山まで
早朝    区間快速 関空快速    紀州路快速・快速
朝ラッシュ ーーー  快速・関空快速 紀州路快速・快速
日中    区間快速 関空/紀州路快速 ーーー
夕ラッシュ ーーー  関空/紀州路快速 快速(日根野ゆき含む)
夜間    ーーー  関空/紀州路快速 快速(日根野ゆき含む)

<和歌山発天王寺方面ゆき>
快速区間  鳳から  熊取から    和歌山から
早朝    ーーー  快速・関空快速 直通快速・快速
朝ラッシュ ーーー  快速・関空快速 直通快速・紀州路快速・快速
日中    ー※ー  関空/紀州路快速 ーーー
夕ラッシュ ーーー  関空/紀州路快速 快速
夜間    ーーー  関空/紀州路快速 快速
※日根野始発の区間快速が多く設定あり

「直通快速」は平日朝の設定のみで、天王寺から大阪環状線に入ると
すべての駅に停車します。
「紀州路快速」は大阪環状線に直通運転するものが大半となりますが、
朝の和歌山方面ゆきのうち、和歌山より先のきのくに線へ足を延ばすものの
一部が“天王寺始発の「紀州路快速」”として設定されています。
「関空快速」は一部の列車が天王寺始終着となるものがありますが、
大部分の列車が大阪環状線と直通しています。
大阪環状線内は今宮・芦原橋・野田を通過します。
「区間快速」はすべての列車が天王寺始終着で、天王寺ー鳳間では
堺市と三国ヶ丘に停車し、鳳以南はすべての駅に停まります。
上記以外の通過列車はすべて「快速」となり、
天王寺・堺市・三国ヶ丘・鳳・和泉府中・東岸和田・熊取・日根野・和泉砂川・
紀伊・六十谷・和歌山に停車します。
「快速」のなかには夕ラッシュ以降の一部の列車について、
大阪環状線から日根野以北が終着駅となる列車もあてはまります。

「普通」については阪和線内のすべての駅に停車するものが「普通」。
日根野ー関西空港間のみの運転となる列車が「シャトル」と呼ばれ、
日根野・りんくうタウン・関西空港の3駅間のみを運転します。
列車名がついてはいますが、種別としては「普通」の仲間となります。

総括すると、基本は「特急」「快速」「普通」の3種が柱となっていて、
朝夕については阪和間の全区間を快速で走破するものがあるが、
日中や夜間の大部分は熊取以南が各駅停車のみになる、と整理できます。

それでは、次回の投稿をお楽しみに!

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