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すごいぞ!はっせん!■07ー南海電気鉄道8000系

今回は南海8000系について語ります。

南海電気鉄道8000系は2007年から製造開始となった南海本線用の通勤形電車で、52両製造されています。JR東日本E231系の設計思想を活用した車両で、側面の窓構造やドアなどにその片鱗をうかがうことができます。

4両編成のみ13本があり、普通から急行・特急サザン(自由席)まで幅広く活躍しています。2014年まで製造が進みましたが、2015年からは後継車種となる8300系に移行しました。

この8000系は2代目の番号となっていて、両数は少ないものの先代が存在していました。高野線用の6両編成1本で、増備が進んでいた6200系の電機子チョッパ制御の試作車が8000系を名乗っていました。1975年に4両編成がつくられ、のちに中間車2両が追加されたのですが、他の車両と性能が異なることから常に単独で用いられました。1982年から始まった増備は界磁チョッパ制御の8200系となりましたが、こちらも6両編成3本と高野線用としては少数派となりました。

8200系(現6200系50番台[現車号6553])

これらの初代8000系や8200系は機器の更新入替を行った結果、8000系は6200系の21番編成(従来からある編成の続番)として2001年から抵抗制御の車両となりました。8200系は2013年から2015年にかけてIGBT-VVVFインバータ制御の車両となって6200系の50番台に組み込まれ、引き続き高野線で活躍しています。どちらも本数が少ないことに加えて、制御機器の部品の確保が難しくなってきたことが背景にあるようです。

先代は少数派で活躍期間は短かったですが、現行のものは後継車種も含めて順調に仲間をふやしており、これからの主力となっていくものと思われます。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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