国内初の公営地下鉄の開業日
5月20日は国内で最初の公営地下鉄の開業日。現在はOsaka Metro御堂筋線の一部となっている、梅田ー心斎橋間が大阪市の手によって建設が進められ、1933(昭和8)年に開業しました。
開業当時は梅田駅は仮駅の状態でしたが、ほどなく建設が進み、戦時体制に入る頃には梅田ー天王寺間と、現在の四つ橋線の一部が営業していました。
現在は10両編成の電車が頻繁に走る御堂筋線ですが、開業当時は1両の電車が走るのみ。しかも当時の写真を見ると、高い屋根に長いホームの駅構内にポツネンと鋼製の電車が停まっている様子に瞠目します。
ここで触れておきたいのが、高い屋根と長いホームの駅。
実はこの大きな駅の構造は、将来まちの発展がすすんで電車の増結が必要になるだけでなく、利用客の増加にも対応できるようにと予め大きく作ってあったといわれています。
実際に戦後は輸送力増強がすすみ、1964(昭和39)年9月の新大阪延伸の時には8両編成にまで成長しており、大阪万博の時にはさらに多くの利用客を運べるように、現在の電車と同じサイズのものに置き換えられます。
昭和の末期になると、さらに増結を進める必要が出てきて9両編成、そして現在の10両編成に至るのですが、この段階になってようやくホームの延伸や拡幅、階段やエスカレーターの増設による増床に手を付けました。
しかもこの工事のために掘り直したトンネルは長くはなく、言いかえれば少ない手直しで対応できたということになります。
写真の梅田駅は、谷町線を隣接して受け入れるはずだったの予定地を活用してホームの幅を大きく拡げて多数の利用客をさばけるようにしたものですが、開業当時の高い天井の一部は超大型液晶画面が設置されて、新型の照明と合わせて近代的なつくりに生まれかわっています。
細かい内容はより詳しい方面に頼るとして、今回は「きょうは何の日?」的な話題でお送りいたしました。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
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