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今日まではここまで

朝戦闘に向かう途上、北行の電車が停まる各駅ではあちこちで端末を掲げる向きが老若男女とわずいらっしゃったようで。

まあ無理もない。北大阪急行線の千里中央ゆき電車が今日までの運行となるのであれば。

ただ、例によって一部のはげしい向きが“誤散”しているのがいるようで。
留萌本線や根室本線とは話が違うし(そりゃそうだ)、
吉岡海底や竜飛海底、冬の板谷や8月5・6日以外の津島ノ宮でもない(ソウダソウダソウダ)し、
もちろん「スーパーはくと」や「スーパーいなば」みたいになるわけなど微塵もないわけで(そりゃどうしたこったい)。

↑意訳
北大阪急行線が廃線になるわけでもないし、
千里中央駅で乗り降りできなくなるわけでもないし、
千里中央から電車に乗るときに座れなくなるわけでもない。

そうなのです。
北大阪急行線の北部延伸が実を結んで、千里中央から2駅先の箕面萱野まで北行の電車はすべての電車が、南行の電車は始発の1本を除いて箕面萱野を始終着駅にすることになったのが話のすべて。

それでも大阪万博(1970年のね)終幕後から幾星霜、50余年の間ずっと終端駅だったわけですから、千里中央ゆきが消えるとなれば大きな変化となるのはごもっともですし、駅の掲示も「箕面萱野方面ゆき」となってしまうと千里中央には行かなくなるように見えるのもわからなくもない。ましてや整列乗車を遵守していれば1本待つか待たないかで着席できるアドバンテージは始発駅ならではだったのに、それもかなわなくなるのかとくれば嘆息も慟哭も漏れ聞こえてくるのは必然と言えるでしょう。

地元沿線の利用者であれば、ですけど。

実際のところ、御堂筋線や北大阪急行線からは千里中央ゆきが消滅します。確かに。
だけどマジで千里中央が絶滅してしまうような騒ぎなのかと言えばそうでもなくて、卓袱台返しになるようなことを並べてもいいのであれば、実際に現地に赴いて電車を降り、改札を出て階段を数フロア上がって高架線に臨めば、朝夕ラッシュを中心に「千里中央ゆき」を現認することはこれからも可能です。
言うなれば、大阪モノレールでは千里中央発着の列車がこれからも引き続き運行されますので、おおげさな騒ぎにはしないようにお願いしたいものです。

北大阪急行の路線における中間駅になる千里中央ではありますが、千里ニュータウンの一大交通結節点である地位については、これからも当面は大きくは変わらないと思います。むしろショッピングセンターの再構築や路線バスの系統見直しなどによる、よりよい新陳代謝も期待できるかもしれません。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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