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旅の伴にした本(45)ー駅メロものがたり

旅の途上に読んでみたら、さらに行ってみたいところが増える著作に出会いました。
交通新聞社刊「駅メロものがたり」藤澤志穂子著。

記者時代から取り上げてきた各地の駅メロのなりたちや採用に至るまでのエピソードを、ドキュメンタリーのような筆致でまとめあげています。
読んでいくにあたり重要なポイントが、関係者への取材による内容の深さ。筆者自身が文献や出版物、インターネットの情報を土台としながらも、そこに関わった人への取材を重ねることによって、その奥ゆかしさを醸す展開が読者の関心をくすぐります。
諸事情から現在は変化している内容もありますが、それはそれで「では現代はどうなっているのだろう」と足を運んでみる契機にもなるかと思います。

実際に足を運ぶ場合に気をつけないといけない点がいくつかありますが、ここでは1つだけ。
駅メロにもいろいろあって、いわゆる発車前に鳴る出発予告のものだけではなく、到着前に流れる到着案内のものもあるため、通りすがりでは聴けないものもあるというところはお伝えしておきたい。
最近の列車は停車時間が短いばかりか、窓が開かないために車外の音を車内で聴くのはいろいろ難しくなってきました。

インターネットなどで公開されているものを聴くのもいいですが、実際に当地の空気や音の響きを味わいながら聴くのが、やはり勝ると思います。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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