旅の伴にした本(43)―赤と青のガウン
新聞のコラムで目にして、読んでみたいと思い購入した文庫本でした。
三笠宮寛仁さまのご長女でいらっしゃる彬子女王による「赤と青のガウン オックスフォード留学記」PHP研究所刊。
博士号を取得されてから留学記として雑誌に連載されていたものが書籍としてまとめられたのが10数年前。そこから間をおいて昨年(2023年)あたりから再び話題に挙がるようになった著作となります。
オックスフォード大学という異国の地で日夜研究に勤しむところで体験した、さまざまな困難や苦悩、喜びや哀しみ、楽しみなどをスマートな文章で綴っていらっしゃいます。
皇室の方がどのような日常を過ごされているのかが垣間見えるのもよいのですが、副題が「留学記」というだけあって、主題はやはり「オックスフォード大学で博士号を取得しようとすると、どういうことになるか」なので、それについて文字通り、具体的に活写されています。
読みどころが想像以上に多かったこともあって、読了には自分としては多めの時間をかけました。それだけ読み応えのある内容であったともいえます。
これから学問の道への扉を開こうとする方、まさにその道を歩んでいる方、海外生活に期待や不安を寄せている方、いろいろな方にとって何かしらの感銘や収穫をもたらす作品かと思います。
しばらく品薄になっていたようですが、最近重版となったようで、書店で再び見かけるようになりました。書店でご購入の上、お楽しみください。
それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。
サポートをお願いいたします。いただいたサポートはたまなび倶楽部の運営費として活用いたします。