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すごいぞ!はっせん!■10ー東急電鉄・伊豆急行8000系

今回は東急・伊豆急8000系について語ります。

東急電鉄8000系は1969年から製造開始となった界磁チョッパ制御の20mオールステンレス車体を持つ通勤形電車で、187両製造されています。機器性能がほぼ同じ系列として、新玉川線・田園都市線を中心に投入された8500系や車体構造が大きく異なる8090系や8590系も含めると、677両の大世帯となります。

東急8000系の特徴は、外見こそ無塗装の単純な面構成による実用性本位の車両ではありますが、機器類については界磁チョッパ制御や電気指令式のブレーキシステム、ワンハンドルマスコンによる力行・制動の操作方法の刷新とかなり前衛的な車両であるところが見逃せません。
さらに後続となった8500系は増備に次ぐ増備で中間電動車の8700形・8800形の両数が100両を超え、車両番号を4桁としている東急は8799・8899の次の番号を0700・0800とすることで対応したことも話題となりました。両形式は118両製造されたので、最終番号は0718・0818となりました。

本家の8000系は2008年までに引退し、一部の車両が伊豆急行や海外に渡っています。後続の8500系も世代交代が進み、一部の車両が秩父鉄道や長野電鉄などに譲渡されています。8090系や8590系についても秩父鉄道や富山地方鉄道で形式番号を変えて活躍しています。

1970年代から2000年代にわたるまで文字通り“東急の顔”として君臨した8000系ですが、本線でこそ数を大きく減らしたものの譲渡先ではさまざまな活躍を繰り広げています。帯の色が変わったり、編成両数が短くなったりしましたが、内装はそのままに近いものが多いです。東急沿線に在住の方が譲渡先の路線に乗ることがあった場合、意外な出会いに思うところがあるかもしれませんね。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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