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機械を操るのはだれだ

※画像はイメージです。こちらさんは、ええ仕事してはりましたで。

現代はあらゆる分野や場面において、機械とかかわらずに生きていくのは難しい時代だと思います。機械があることで多くの人たちの行動を助け、効率化し、さらに多くのタスクをこなすことができるようにお互い(ここでは人間と機械それぞれ)が成長してきているように感じています。

ただ、その一方で機械が生み出す“奇怪”な現象が、人間の暮らしの中における貴重な「機会」を奪ってしまう場面も多くなっているように思うのです。

挿入したカードが返却されない。紙幣を入れても受け付けられない。センサーに自らの額(ひたい)を近づけても反応しない。更新ボタンを押しても画面が先に進まず、時間だけが費やされる。

変な軋み音を立てる。カタカタ音がする。熱を帯びてカーテンやクロスを変質させる。ピザトーストを黒焦げにしてしまう。米が炊けていない。情報端末の電源が入らない。運転しているクルマが逆走したり、停止信号で加速したりする。数100mそばを航空機がすれ違っていく。

全部機械のせい。そうなのでしょうかね。
それを作ったり、扱ったりしているのは、だれですか。

カードが尻ポケットによって湾曲している。折り目の部分で破け目があったり印刷が擦れてしまっている。そもそも顔が指定した枠から外れている。wi-fiの接続状況が芳しくない。

落としたときに中の部品が歪んでいる。組み立てたときのネジやナットが充分締まっていない。発熱する機材は燃えやすい資材の近くから離さないといけない。望ましい稼働時間をセットしていない。スイッチをそもそも押していない。数日もの間、充電していない。ギアチェンジのときに確認していない。異なるペダルを踏んでいる。回避動作に至っていない。

これらはほんのほんの一例でしょう。中には笑い話で済みそうなものもあるかもしれませんが、立場によっては取り返しがつかない話もあるはず。

機械を使うのは当然あり。しかし、操作しているのが自分である以上、入力されたことを忠実に再現するのが機械の本分だというのであれば、結局操作している自分が本位として意識していくしかないと思うのです。

機械は、操作している人間以上に賢くなることはありません。
この文章を書いている自分ですら、たかがこの数百字の入力で数十回ミスタイプをかましてBSやDelを連打してやり直しているのですから。

機械がアホなのとちゃうんですわ。人間がアホ未満なのとちゃいますか。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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