【百線一抄】064■豪雪地帯を駆ける雪うさぎ―北越急行
新たな路線の計画が時を重ねるとともに生き物のごとく書き換わる
さまは、変更時点における世情を重ねると興味深いものとなる。要
望や目的も当世の事情とともに変化していくのは必然とは言いなが
らも、60余年の期間のうちにこれほどまでにありようが変わった
ケースはそうないように思う。北越急行ほくほく線のことである。
浦川原から日本海側に出る路線は早期から開通していたが、雪深い
地域である松代や十日町を経由して上越線へ結ぶ路線の構想が地元
の請願や陳情によって動き始めた。当時の情勢か