【百線一抄】017■神の在る海辺をいざ進めー鹿島臨海鉄道
長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅。字数13、音数22の長い駅名は
図らずも各地の話題作りに影響を与えた。後発の駅名が改称という
やり方で名前が伸びたり縮んだりしているのに対して、この駅は寸
分たがわず30年以上の間、ずっとこの名前でそこにあり続けてい
るという、いまもはやこの筋では老舗の風格すら感じさせている。
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は、鹿島臨海工業地域における物資輸送を
見込んで建設された貨物線が分岐して、太平洋沿岸と水戸市を結ぶ
ように計画された路線だった。国鉄再建の流れを