人前で漫才をやったことがある~②ネタ作り編~

女子高生コンビ「カバディ」のネタ作り。

言い出しっぺの私がまず書いて、練習しながら相方と調整することに。自宅でキーボードを叩く。台本らしく縦書きに。
内容は、時事問題を話しているうちに、段々様子がおかしくなっていくようなもの。私がボケ。

その台本、残念なことに残ってない。
きっと20歳過ぎのまだ乙女な時期に、数年前の自分が恥ずかしすぎて、一式捨ててしまったんだろう。

もったいない。もう若さゆえの恥じらいなど失った今なら、どんなクオリティでも笑い飛ばせるし、何よりネタになるのに。ネタだけに。

…こんな奴の台本だから、クオリティはきっと最悪だったはず。特に初版の台本。「いやー、温暖化してますねー。8月の今こんなに暑かったら、12月どんだけ暑くなるんですかー。」みたいなレベル。ホントに。

その証拠に、初版を練習したてのものをクラスメイトの一人に見てもらったら、さほどウケなかった。愛想笑いと困惑のいり混じった表情でネタを見て、精いっぱいのアドバイスを捻りだしてくれたMちゃん、当時の心境やいかに。

そのときのアドバイスが「ひとつひとつの話が長いしボケが分かりにくい」だった。何か巧いこと言いたくて、展開や言葉をこねくりまわしてたんだろうな。
(ん、現在のnote記事作成と変わらんぞ。めっちゃ長い文章を、削って削ってやっとこさ出来てる。)

アドバイスを元に、もっと伝わりやすい単純なものに大幅修正。それは、学校の設備や校則、先生などにツッコミを入れるもの。先生については、モノマネも交えながら。
ザ・安易の極み。ザ・内輪受け。
完全に手堅く置きに行った。

放課後の教室で練習を重ねる。どうしてこうも滑らかに会話が展開できないのか、と苦戦。
今思うと、「普段の会話からやり取りが面白い2人」ではなく、「決められた内容を面白く言おうと必死な2人」だったからだろうなあ。

しかしもう後には引けない。とにかくきっちり台本を頭に叩きこんで、精いっぱい自然な会話風に仕上げた。

そして本番。修学旅行の最後の夜、夕食後の自由時間。自分の宿泊部屋である広めの和室に、20人ぐらいの観客が集まった。
「はいどーもー!カバディです!」

続く。↓

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