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夢。2014年11月03日(月・祝)早朝。

ドバイのようなやたらと豪華なビルが建ち並ぶ大都市にいる。

そこの、海が見える運河を跨ぐかたちで、巨大なガラス張りのホテルが建っている。わたしはそのホテルの吹き抜けの上のホールにいる。一階には大きなプールがあり、人々がゆったりと泳いでいる。

と、運河を鯨が登ってくるのが見えた。黒い巨大な体。けれども動き方は驚く程優美で、美しい!と思わず溜息が出た。ああこんなものが見られるなんて何て幸運なんだろう、と思う。少しだけ恐怖も感じる。

ホテルの真ん前に行き着くと、突然鯨がジャンプをした。

恐ろしい程の跳躍力。力強い尾がホテルのガラス窓をビターン!と叩く。

とても美しい音がして、ガラスが粉々になる。雨霰と降り注ぐガラス片。だが、不思議と恐怖はない。鯨が登ってくるのを見ていたときに比べて少しも怖くない、ああこんなものかと思うだけだ。

それにしても美しい。ガラス片もガラスの砕ける音も美しい。夢のようだと思う。ざぶんと海に落ちた鯨が水の中から尾を突き出す。尾は裂けてボロボロになっていた。ああ痛そうだ、可哀想だなと思う。

人々は急いで避難しているが、悲鳴をあげたりもせず落ち着いているようだ。わたしも逃げた方がいいな、と思いながらもぼんやりしている。鯨とガラスが美しすぎて動けないでいる。

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