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WoT初心者クランについてアレコレ

WoTの初心者問題について、ユーザー間で話し合ったり、実際にアレコレしてみたみたいな人を山ほど見かけて、長続きした試しがないわけでして。

例えば初心者クランなんか上手くいった事が一度でもあっただろうか。

今から7~8年前、ガルパンの劇場版が上映されて、その時WoTとガルパンがコラボしていたので、大量の初心者が(大量と言ってもそこまでじゃないかも)溢れかえった頃があった。
当然クランもタケノコのように出て、燃えカスになって消えていくような時代で、何十人ものクランマスターが目をキラキラさせて、初心者の育成というものに取り組んだのである。

そして大抵の人間が、目から光を無くして、表舞台から姿を消した。

なぜか。

そもそもの問題、「WoTの初心者」とはなんなのか。
私は当時初心者だった。ガルパンを見て、楽しそうなゲームの一つとしてWoTプレイヤーになった。
考えてほしい。自分が初心者だったとして、まずほしいものは何か。

一緒にプレイする友人や、上手いプレイ法・攻略法を教えてくれる上級者だろう。

では、これを供給するコミュニティとしてクランが提示された時、新規ユーザーはどう思うだろうか。
いきなり数十人単位のコミュニティを指定され、右も左も分からないまま、WASDも分からないまま、この中に入って友人を作りなさい、と言われる。

そんなのできっこないのである。

真の初心者の多くは、コミュニティにおけるSNSの使い方も、レーティングも、WIKIも知らず、数百戦だけプレイして消えて行ったのである。

で、それを生き残った連中が、よく分からないまま「初心者クラン」に、あるいは「初心者歓迎」を標ぼうするクランに入ってきた。
「それを生き残った連中」というのは、要するに3000戦くらいプレイして、「あ、このゲーム楽しい。自分に向いてるかも。」と思ってノコノコやってきた連中を指すのである。

そこで現実を知る。上手い人の言う事は絶対で、有無を言わさず従わなければならない。「なんでですか」と聞く事すら許されない。周りは先輩ばかりで、同じような境遇を持つ人などいない。もちろん友人など作れない。上っ面のWOTの話ばかりで、世間話などできやしない。「ちょっと試しに」なんて文言で、いきなりTier6拠点戦に出される。
初心者クランの実情ってこんな感じだったんだ・・・。

まあだいだいこんな感じでしょう。

クランに入る事そのもののハードルって、実はめちゃくちゃ高いのである。
例えば、クランに入ろうという気は、まずどこで起きるのか。SNSをやらなければならない。現在ではDiscordは必須ツールで、使い方を学ぶことも必要だ。クランを知るためには、ポータルサイトやフォーラム、あるいはTwitterなどのツールを使わなければならない。
コミュニケーション能力も一定以上必要とされる。例えば空気を読み、場を荒らさないように発言することって、実は難しい。

このハードルを乗り越えなければ、TwitchやYoutubeで配信したりYoutubeに動画を投稿したりしない限り、コミュニティに触れる事すら困難なのだ。
確かにクランに拠らないコミュニティも存在するが、ごく少数の場しか与えられていない。

もう遅いけど(今WoTを始める初心者がほとんどいないから)
あの頃、クランに拠らない、ゆるやかなコミュニティを形成する力が運営や有力ユーザーにあれば、少し違ったのではないかと思ってしまう。

しかし当時はそういう事をするプラットフォームは限られていたし(ニコニコ全盛期であればサークルコミュニティを作る事はできただろうし、現在ならどっかのSNSにサークルを作ってユーザーを誘導することは簡単にできる)クランに所属する人たちは将来性のある初心者をどのように育成してクランウォーズを戦わせるかに主眼をおいていた。
不可能だった。

結果、こうなる。

今できる事があるんだったら、配信者のコミュニティを守り育てるとか、そういう風にやっていくしかないだろう。これは運営もチカラを入れているので、大変評価できる。

今後、初心者歓迎を標ぼうするクランは、まず少ない初心者のニーズを聞き、問題を1つ1つ丁寧に解決することで、初心者の信頼を勝ち得ていく事が必要だろう。初心者が上手くなりたいのか、友達が欲しいのか、何かを教えてほしいのか、様々なニーズがあると思う。
そうしたニーズに対し、丁寧かつ親切に答えることが、信頼関係を築き、コミュニケーションを盛り上げる第一歩となる。

さいきん私は初心者向けクランに入った。
ここでの私の役割がどうなっていくか、私にも分からないが、まずは色々な人の話を聞いて、何が求められているのか、把握するところから努めたいと思う。

ここまで読んでくれてありがとう。
じゃ!

インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。