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因幡はねるの「Vのから騒ぎ」に見る、司会力と影響力

あぁーてぇてぇなあ!

昨日の配信の事、は余り書かずに思ったこと書きます。

司会系Vtuberの得意分野

実は司会ができるVtuberって数少ない。先日そういう人達のトーク番組が犬山たまき氏のチャンネルであった。

この番組であまり触れられていない(という記憶)なのだが、4人それぞれ得意分野が違うように思う。

犬山たまき氏は対談コラボが多い。触れられている通り、しっかり台本を作ったり事前に打ち合わせしたりしている。話す内容も事前に決めておく。キッチリしており、大人数になってくると話の脱線が増えて進行が難しくなる。得意分野は4人くらいまでの配信か。

夢追翔氏は犬山たまき氏と同じように、台本を作ってキッチリ路線で進行していくと述べた。一方でにじさんじという大所帯ゆえに、大人数でのコラボでの司会が多いイメージがある。

天開司氏は台本は作ったりせずに成り行きで空気に任せると述べた。脱線こそ配信の至高であるとする考え方。一方で司会兼実況など、フットワークの軽さもあって大きなコラボも得意だろう。

因幡はねるの得意分野

因幡はねるの得意分野はどうだろう。これは本人の談だが、4~6人くらいが得意だそう。台本を作る事は殆どなく、成り行き次第・・・に見せかけてそうでもない。

因幡はねるはゲストに合わせてコラボの方向性を想像していく。例えば話が脱線しやすいVtuberが居れば、ツッコミ役をゲストに加えて調整していく。例えば昨日のVのから騒ぎであれば、ツッコミ役はでびでび・でびる氏がそうだろう。

ゲスト全員の性格などから、どのような会話になるか、考えを膨らませて自分の配信にインプットしていく。配信を組み上げる。これは台本を書いてもできない。

時間は短くならなければ、長引いても問題ない。1時間半を予定にしていれば、10分延長は気にならない・・・というのはVtuberあるあるか。

余りにも大人数だと、話へのツッコミ役が減って、時間が長くなりやすくなる。よって人数は少なめが良いのでゲストは6人程度まで・・・。これが因幡はねるの経験からくる答えだろう。

因幡はねるのやろうとしている事

いま因幡はねるがやろうとしている事はなんなのか。

リスナーを楽しませるだけなら、ゲームの配信をすれば良い。これにより地道に伸ばす事はできる。774inc.のVtuberを誘って、Fall Guysやクラフトピアをやっておけば視聴者はそれなりにつく。

8月以降の動向を見ると、ゲーム→麻雀→ゲームコラボ→オフコラボ→雑談→オフコラボ→企画→雑談→企画といった感じで、何も無い日という事がない。

彼女は何をしようとしているのか。

行き当たりばったりで無ければ、彼女のやっている事は「攪拌」である。Vtuber界をグルグル混ぜている。緑仙氏とのコラボで宣伝したいVtuber凸待ちをした事、前回のVのから騒ぎと今回で3つの企業をコラボさせた事。

人と人とをつなぎ合わせる事。そのきっかけを作る事。

「色んな人とコラボしたい」

という意識からくるモノだろう。しかし、リスナーではなくVtuberの方を向いている。「リスナーが見たいモノ」ではなく「Vtuberと仲良くなりたい」。そういう気持ちで、Vtuber界隈を攪拌している。

「自分が自分たちが楽しむ事が、リスナーを楽しませる事になっている」事を知っているからこのムーブができる。

そして新しい登録者を獲得するためには、ファン層を固定化せず澱みを避け、Vtuber同士でファンを共有する。

これこそVtuber界全体を伸ばしていく基本的なロジックである。

因幡はねるはそういう事ができる女性なんだ。

企画を持つことの意味

企画は、特にトーク企画は、ゲーム以上に個性が出る。それを制御しつつ、出演者全員に自分を表に出す機会を与えなければならない。これは大変な労力を使う。

瞬間的に見れば、見返りは少ないかもしれない。しかし昨日の企画で恐らく、アイドル部を見る人達はホロライブにもてぇてぇがある事を知ったし、ホロライブの視聴者はアイドル部を見る機会を持った。にじさんじもしかり。

そして何より因幡はねる自身を見てくれる機会も作った。

こういうコラボ企画は長くみれば力がついていく事が分かるモノ。

因幡はねるの攪拌しているVtuber界の今後にまだまだ目が離せない。



インターネットを渡り歩いてまだ6年、色々なカテゴリを楽しみ、「消費者」として生きています。 そんな文化の消費者の毎日思ったことアレコレを書いていきます。雑記。