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平和を願う―世界平和の祈りでひとつに―:M.F

私は富士山が大好きで、静岡出身の主人と結婚してから、毎年静岡に帰り、富士山を近くで見ることを本当に楽しみにしてきました。
ただしばらくは、コロナの影響でなかなか帰れず、帰れたとしても日帰りであったり、家族と食事もできず、車の窓越しから挨拶だけしかできなかった時などもあり、寂しい日々が続いていました。
昨年やっとコロナも落ち着きはじめ、久しぶりに家族と団らんして、ゆっくりと帰省することができました。
普通のことが普通にできる幸せを実感しています。

富士山は五合目までしか行ったことがありませんが、二合目あたりでバスを降り、少し歩くと大理石で出来た大きな真っ白なマリア像が見えてきます。
私は玉光神社の信徒ですが、イエス様も大好きで、このマリア像を見に行ったことがあります。
あまり知られていないかもしれませんが、幼子のイエス様を抱いているとても美しい像です。
世界各国から平和を願い、石が集められており、ベルリンの壁の石もあるようです。
世界平和はすべての人々の希望であり、宗派を超えて皆が一つになれるお祈りですね。

静岡から東京へ帰る時は、いつもお土産で、父の大好きな静岡名産のワサビ漬けを買っているのですが、その父も二年前に他界したため、実家の仏前にお供えしました。
実家は禅寺の檀家ですが、境内の片隅に日本最大最古(樹齢六百年以上) と言われる児の手柏(コノテガシワ)が植えられています。
中国原産のようですが、万葉集にもよく詠まれたという長命・長生・長福の縁起樹だそうです。
ご本尊様に感謝申し上げ、父のお墓参りをし、こちらの樹にも手を合わせ、世界平和を願います。

家に帰れば、私の住む団地には、中国の方、中東の方、アメリカの方、ヨーロッパの方など、様々な国の出身の方々が住んでおられます。
日本語がよくわからない方々もいらっしゃいますが、顔を合わせれば、皆笑顔で挨拶を交わします。
そんな団地の一室で、今日も世界平和を祈ります。

世界でも日本でも各宗教の各宗派の方々が集まり、宗派の垣根を超えて世界平和のお祈りをよくされていらっしゃいますね。
宗派を超え宗教をも超えたその先に、すべての人々を一つにつなぐ光が、いつか輝く日が来ることを心からお祈りしたいと思います。