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カラフル

先日、ひさしぶりに小説を読み、意外と小説を読むのも悪くないなーと思い、新しい小説を読み始めました。

しかし、小説なんてひさしく読んでなかったので、何を読んでいいやらわからず、とりあえず、Youtubeで検索してみると、いやー、小説を紹介するYoutuberの方というのいらっしゃるんですね。

そこで見つけたのがこちらの本。

とりあえず、読みやすかったです。

隙間にするすると読み進められ、小説復帰戦としては丁度よいほんだったと思います。

内容ですが、死んだ人の魂の前に天使が現れて、あなたは現世で罪をおかして輪廻のサイクルから外れてしまったが、抽選に当たったので誰かの体を使って現世で苦労を重ねることで輪廻のサイクルに戻してあげることとなりました、というところから始まします。

最近やっていたドラマ「ブラッシュアップライフ」をなんか思い出しました。

そこから冴えない少年の体に魂をのせて、その家族や知り合いと後ろ向きながらも関わりを持つことを続けていく中で、少しずつそれぞれの人たちの内に抱える思いに気づき、ちょっとずつ理解を示していく。

果たして、彼は冴えない少年の生活の中で苦労を重ね、輪廻のサイクルに戻ることができるのだろうか・・・、という感じでございます。

大人になり、昔に比べて色々な人の考えることが理解できるようにというか、許せるようになってきています。

昔はちょっと自分と違う意見を持っている人がいると、それに対して批判するような事が多かったのだが、大人になり人と自分との違いを責めることなく自分の中で処理できるようになってきています。

ただ、それは自分の何かをあきらめというものではなく、他人の置かれている状況や気持ちは自分とは必ず一致するものではないと言うことを理解できるようになったからです。

ここに出てくる少年はまだ若く、潔癖で嫌なものは嫌でしかなく、許せないものは許せないものでしかなく、自分の中で処理ができないものに対して激しく嫌悪感を抱いています。

でもそれは自然なことで、今思い返すと自分も昔そうだったなぁと思いました。これを若い時に読んでたらどういう風に感じたんだろう

今はおっさんになり、主人公の少年を、うーん、若いなぁなんて他人事のようにみてられますが、もし若い時同じように潔癖だった自分が読んだときにこれをどのように解釈し、何を感じ、何を得ることができたんだろう。

主人公の魂のように、最後、何らかの安らぎを得て、前向きに生活を送れる糧を得ることができればいいなと思いました。

昔の頑固だった自分を思い出し、それとともに成長を感じ、非日常的なストーリーと相まって、良い気分転換ができました。

また、何の気もないちょっとした合間に読み返してみたりして、ちょっと後ろ向きだった自分に自分の成長をほっこりと感じなおしたりできる本かなと。

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