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『旅する喫茶』を始めてから

こんばんは。カレー職人こと玉置です。
カレーやお料理を作ったり写真撮ったりしてる人です。

旅する喫茶を始めてから1年半が過ぎたので、一度僕たちのこれまでの活動や想いや運営側の話などを書き綴ってみようと思いました。逆に今まで一切書いてこなかったことがヤバ過ぎますが、是非ご一読ください。長いです。

そもそも『旅する喫茶』ってなに

まず僕たちのことを全く知らない人に向けて、どんな活動をしているか簡単にご説明できればと思います。

旅する喫茶 -たびするきっさ-】
カレー職人こと玉置と、クリームソーダ職人ことtsunekawaの2名で運営する全国出張型喫茶店。特徴はその地方の野菜や果物を使って作るオリジナルのスパイスカレーとクリームソーダ。地方の魅力を発見し、全国の皆さんにお伝えしていくことで認知度を上げ、地方を盛り上げていくことを一番の活動目的としてしている。

【旅する喫茶が始まったきっかけ】
僕は元々カレーが大好きで、趣味でカレーを作って友人を招いて自宅でカレー会なるものを開催していたりしました。そこにtsunekawaが来て、僕のカレーを気に入ってくれて「一緒にイベントやってみない?」と誘ってくれました。それが新高円寺のめちゃ古い古民家で開催した第1回の旅する喫茶でした。2019年の4月のことです。懐かしすぎ。

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想像とキャパを遥かに超える集客があり、完全にパニクり泡を吹く我々でしたが、それと同時にこのイベントの可能性を感じました。

東京から地方へ、地方から東京へ

東京での開催を皮切りに、地方への出張開催を始めました。
初の開催は僕の地元、香川県の三豊市仁尾町にある屋敷のような古民家でした。この時はTwitterのDMで予約を取る、という今に比べるとアナログな方法でイベントを開催しました。予約は有難いことにすぐに埋まりました。

「席数がたくさんあるから、少しでも多くの人に来てほしい」という気持ちでパンパンまで予約を取った結果、また泡を吹く自体となってしまい、オペレーションの大切さを知りました。そう、我々は素人だったのです。この経験から少しずつブラッシュアップしていくことになります。この時来ていただいた皆様には大変待ち時間を設けてしまい申し訳ございませんでした…!

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一睡もせずカレーを作り続けた結果、生ける屍と化した玉置氏。何故か割烹着を着ている。

そんなこんなで月に1,2回のペースで旅を始めました。
コロナでの活動停止期間も挟みましたが、1年半もの間に北海道から沖縄まで色々な場所に行きました。それでもまだ13都道府県…!日本ひろッ!

【これまでの旅歴】
東京23区内/香川県三豊市/北海道虻田郡/兵庫県神戸市/新潟県新潟市/山形県酒田市/香川県高松市/福岡県福岡市/大阪府大阪市(2回)/鹿児島県鹿児島市/山梨県南都留郡/香川県観音寺市/沖縄県那覇市/石川県小松市/奈良県奈良市
(時系列順)

旅先で出会う人、観るもの、食材。全てが刺激的でした。
途中まで僕は会社員をしながら活動していましたが、香川県庁での開催前に旅する喫茶の為に人生の時間を使おうと思い、脱サラを決意しました。

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僕たちは食材だけでなく、人との繋がりも大切にしています。
旅先では地元のお店や生産者の元へ足を運び、現地の方と話をします。
そこで生まれたかけがえのない出会いがたくさんありました。
また会いたい人がいるから、その場所に行こうと思えるのだと感じます。

仲間がふえる

出張開催では基本的に僕とtsunekawaの2人で現地まで赴き、お手伝いメンバーは現地で募集するという形態でやってきました。そうしていくうちに「四国だったらこの人」「関西はこの人にまたお願いしよう」と地域ごとにいつもお手伝いをしてくれる仲間が増えていき、今では一緒に旅に出ることも多くなりました。店舗が出来てからも一緒に働きたいと言ってくれているメンバーもいたり。これってめちゃくちゃ素敵じゃないですか?ドラクエみたい

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みんなの頑張りや気持ちを裏切らない為にも頑張らねば、と猫背の僕の背筋も伸びる思いがします。

店舗がほしい〜〜〜〜!!

そんな僕たちも活動を続けていく上で次第に「(自分の店が欲しい…)」と思い始めます。それはたくさん理由がありますが、特に大きいのは3つです。

①東京から地方の魅力を発信したい
地方出張で地域の食材を使って営業するだけよりも、その後にその食材とレシピを東京に持ち帰り、東京で多くの人に同じものを味わってもらうことがより効果的だと思いました。1回きりで終わるのはもったいないので、繋がった生産者さんの生産物を継続して使える環境を整える必要がありました。
もちろん、店舗開業後も旅は続けていきます。ご安心ください!

②更にグレードアップしたものや、カレーとクリームソーダ以外のものもご提供したい。
間借り営業や出張開催では仕込み時間が限られることが多く、どうしても作れるラインナップに限界がありました。更に幅を広げ、飛躍する為にも自分たちが自由に使える拠点が必要だと感じました。

③通販の活性化
旅する喫茶では通販サイトがありますが、現状しっかりと動かせていません。それは通販商品を自由に作れる場所と、ストックする場所がない為です。カレーを作る場合、製造許可のあるキッチンを借りて、食材を自ら買い出してから、決められた時間内で仕込みを行なっています。これはなかなかの労力とコストでした。荷物問題もシビアです。僕たちの自宅はダンボールが山積みです(これは僕んちが狭いせい)。

④安定した土台となる営業利益の確保
これはお金のお話になってしまいますが、出張や間借り営業だけでは安定した収入源とは言い難い為、それだけでやっていくことは困難だと感じました。これは従業員の生活的な問題ですが、真剣に向き合う必要がありました。

4つありました。すみません。
上のような思いや事情もあり、僕たちはついに店舗化に踏み切りました。

店舗化にあたり、まず物件をたくさん見に行きました。
物件とのめぐり合いはタイミングだとよく言いますが、本当にそうでした。
僕の愛する街、高円寺に素晴らしい条件の物件が見つかりました。

クラウドファンディングへの挑戦

契約した物件は居抜きではなく、スケルトンでした。
内装工事に相当の資金が必要で、その他備品も1から買い集めることになりました。そこで、銀行からの融資の他に資金調達の術としてクラウドファンディングに挑戦することになりました。

クラファンは間も無くの公開を予定しています。
僕たちの活動や考えに共感していただける方、応援していただける方は是非ご支援をよろしくお願いいたします。
「応援してよかった」と思っていただけるように、誠心誠意頑張ります。

これからも進化していく旅する喫茶をよろしくお願いします!!!!!

以上

よければサポートお願いいたします! 更なるレシピ開発の資金として使わせていただきます!