荒唐無稽で一途な夢。
フランスの装飾と文様という、本というか図鑑があって、それをただ眺めているだけで楽しくなる。
やはり、植物をモチーフにしたものが多く、そして、昆虫や動物、天体を表すものまで、森羅万象を文様に込めている。自然界に存在する全てに、美を見出しているのだ。
こちらは、ポワン・ド・フランス。レースのことです。じーっと見ていると、ゲシュタルト崩壊が起きる(笑)。
想像力がたくましい(強力な妄想力とも言う)と、異次元の世界へポンと飛んでしまい、帰って来れない。物凄い時間が過ぎていてビックリしてしまうこともしばしば・・・。
想像力があれば、夢が叶うことを私は知っている。強力な夢を持てるかどうかにかかっているのだが。
子供の頃に夢中になって見ていたアニメ「ラ・セーヌの星」の舞台は、パリのシテ島だった。そこに住む花屋の娘シモーヌは、なんとマリー・アントワネットの腹違いの妹なのだ。
マリア・テレジアの夫、フランツ1世がパリ滞在中に、ひとりのオペラ歌手に恋に落ちた。その女性が、フランツとの間にできた女の子を産み、シテ島の花屋に赤ん坊を託した…
無茶な設定の様でいて、そんなこともあるかもねと今でも思ってしまうほどだ。
フランス革命を知ったのは、小学1年生くらいだったか、このテレビアニメとベルサイユのばらで、マリーアントワネットは悲劇の王妃だと知り、かなりませたガキだったことでしょう。
さて成長したシモーヌは、剣を習い、ラ・セーヌの星としてフランス革命の中、市民を助ける為に闘う。昼は花屋の娘シモーヌで、夜はマスクで顔を隠し剣を振るうラ・セーヌの星なのだ。
かなり影響を受けてしまった小学生のたまきちゃんは、困ったもので、戦いごっこが好きな革命女子になってしまった(笑)。
今って本当にありがたい。こうして全話を一気に見られるのだから!昨年、足を骨折して、誰よりも早くステイホームしていた時に見つけて、どんなに嬉しかったことか。
パリ発祥の地と言われるシテ島は、私にとってラ・セーヌの星の聖地となっていたのです。あまりにも幼稚で、多分大多数の人が知らないマニアックなアニメなんだけれど、私はこの時にパリ行きを決めていたのだった。
多分、こういう荒唐無稽な夢の方が叶いやすい。損得勘定は一切なく、純粋で一途だから。
そして、パリに渡った私を待ち受けていたのは、鮎原こずえだった!
ヨーロッパは日本のアニメ大旋風が起きていて、毎日の様にテレビで何かしら日本のアニメを放映していた。
パリに着いたばかりの頃、アタックNo.1を見た時の衝撃といったらない。ドラゴンボールとかならわかるけど、古過ぎるだろう!って。
それでも懐かしくて、毎朝アタックNo. 1を見てから花の学校へ出かけていた。鮎原こずえも早川みどりも、ジュディやマリーに名前が変わっていたけれど、大きな目だったり茶髪だから違和感がない。
子供のころに、何度も再放送を見過ぎていて、セリフすら覚えていたから、とても良いフランス語の勉強になった。
そう考えると、私はアニメに育てられたと言っても過言ではない。
そしてこの子は、仮名花まる子ちゃん。花丸をイメージしたキャラクターで、6年ほど前に子供の花教室を始めた頃に描いていた。
本当は、親子で楽しめる花のアニメ風図鑑にしたかったんだけれど、私に絵心がなさ過ぎて、バラもチューリップも同じ図柄になってしまい、挫折したのだった(とほほ)。
コンテンツはあるのに、描けないのは残念だ。(絵が上手な人がいたら紹介して〜)
やっぱり私は元祖オタクなんだなあと思った。
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