記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

スキビについて語るの巻 その1

前回書きましたスキップ・ビート!という作品について。

今回からは読んでる人にしか分からない内容で突っ走ります。ガッツリネタバレします。

スキビは伏線が多く、また意味深なモノローグも多々あり、それぞれのキャラの心境は何となく分かってるけどイメージでしか捉えられん!という自分のために一旦言葉にして整理していきます。

どんな状況や心理なのかちゃんと考えてみる。

主観もガッツリ入ってるので、いやその解釈違うでしょ?って思われる事もあるかもですが、それはそれでご愛嬌という事で!(?)

書いてるうちに長くなり過ぎたので、何回かに分けます。


ラブミー部員1号、恋愛拒否について

前回ちょろりと書きましたが、キョーコは愛に対して懐疑的。母親から疎まれ育つも、母親の望む自分になればいつか振り向いてくれると信じている。でもどんなに頑張ってもそれが叶わない。また幼馴染の松太郎(尚)のお嫁さんになる事を夢見ているが、成長するにつれ松太郎はそんなキョーコを煩わしく思う様になり、一緒に上京し家政婦代わりにしたあげく捨てられる。
キョーコは「想いを寄せた相手に対してどんなに尽くしたり努力しても、自分はその想いを否定される人間」だという思いに囚われてしまう。ゆえ、「愛すること・愛されること」を信じられんのですわ。
蓮に惹かれているのを自覚しつつ、その恋心の蓋が空いてしまうのが恐くて、何度も何度も鍵をかけてそれが表に出て来ないように必死に耐えて否定する。


・恋をすることで愚かな空っぽ人間になることが恐い。しかも蓮に対しては松太郎の時以上に愚かになる自信がある。


・愚かになる事が分かってるのに性懲りもなくまた恋をしてしまって、蓮に失望されるのが恐い(愚かになるのを分かっていて懲りない人間だ、と思われたくない)。


・自分のことは後輩としか思っていない蓮から恋心を拒絶されることは分かっているが、それでも蓮にバレて本人から想いを否定されることが恐い。


・想いが届かない事は分かり切っていても、恋心を認める事で「自分は大切な人からは愛されない人間だ」という現実に改めて直面してしまうだろう事が恐い。


・好きな人の幸せ(蓮が他の誰かをその人が愛すること)が恐い


・もし蓮が他の誰かと幸せになる時、それを後輩面して傍目で見続けるのが恐い。


・幸せになって欲しいと願う気持ちと、幸せなって欲しくないと思う気持ちの板挟みが恐い。


・蓮が誰かと幸せになった時、嫉妬に駆られたり、蓮の好きな人に対して醜い感情を抱いてしまうであろう自分が恐い。


・自分が幸せになる未来を蓮が望んでないと事に安堵し、蓮が誰のものにもならない事を望んでしまう、蓮の幸せを祈れない自分が恐い。


とまぁ恐い恐い尽くしで。こりゃ想いを認めるまでに34巻かかるわけだわ。北島さんちのマヤちゃんは鈍感で自分の気持ちに自覚出来てなくて、想いを認めるのに37巻かかったけど、キョーコさんは自覚の兆しは13巻にあるのに、そこから20巻強…!!
恋心に対して鍵を何重にも頑丈にかけてるのに、事もなげな行動(悪い魔法)でその鍵をブチブチと外していく蓮。
鍵が外れないように必死で耐えて、うっかり幾つか鍵が外れてもその度なんとか付け直す。もう読んでるこっちがキツくなるほど。そして鍵が外れたのを隠す態度が蓮に誤解を与えてしまうジレンマ…(ゆえ、蓮はキョーコがちょっと自分のことを異性と意識してくれたかな?とか、キョーコにとって自分は特別な存在なのかな?とか、自分の気持ちに少し気付いてくれたかな?と一瞬期待しても「いやいや、ラブミー部員1号だし、安易に期待するな…」と自分を制御する学習能力が発達してしまった。抱かれたい男No.1、若手No.1俳優なのに…哀れ…)
でも、だからこそ、あの34巻のローリィとのやり取りと、最後の「不細工うぅ」のカタルシスです。あの回は初めて読んだ時は号泣しました。

蓮への想いを認めてからはひっそりと大切に育むことを選びつつ、とは言え育ち過ぎないようにセーブしてるのに、蓮の思わせぶりな態度や嫉妬に振り回される。

正直、松太郎との朝のイチャコラ(?)を見てしまった後の蓮の態度は良くなかったけど、その後のキョーコの松太郎フォローは最悪でした。この辺りホント読むの辛かった…。付き合ってないくせにやきもち焼きで独占欲強い蓮も、テンパって余計なこと言うキョーコも見てて「ああああぁぁぁ…」ってなった。これがあったからこその今号(ACT.280)のときめきに繋がると分かってるんだけどね、辛いもんは辛いんじゃ。

そして、初めて焼いたと言ってるやきもちですが、蓮さん、あなた結構昔(尚のPV出た時)から度々焼いてるよね。いやいや何度も焼いてるじゃん…って思ったのはわたしだけじゃ無いはず。

一応両想いになったとはいえ、俳優としての格差だったり、キョーコがまだ高校生であることなど考えると、すんなり「お付き合い」とは行かないんだろうなぁ。コーンバレのこともあるし。

とは言え、恋愛のゴールは両想いではなく、そこから二人の信頼関係を築いていくことこそ大事なので、お互いちゃんと向き合って欲しいです。特にキョーコさん。頑張れ。

松太郎とのことは、蟠りが一切なくなることはないだろうけど、「なんだかんだあったけど大事な幼馴染」というところに二人が決着つけられると良いなぁ、と思ってます。


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?