食卓からWell-Beingを
日々に流され、限られた時間をただ消費するような暮らしではなく、自分らしく、一分一秒という時間を大切に積み重ねていく暮らしをしてきたい。
そんな想いから、この春、tumugiLABOという会社を立ち上げました。
私たちは「食卓からWell-Beingを」をコンセプトに、料理教室やワークショップの企画・運営、食育事業、飲食店のコンサルやレシピ開発・メニュー監修、コミュニティ運営など...多岐に渡って事業を展開しています。
Well-Beingとは、「身も心も、そして社会的にも満たされていると感じられる状態」を指す概念です。
ひとりひとりが食べ方・暮らし方に目を向け、自分にとってのWell-Beingを、自分の手で実現するきっかけをお届けする、そんな会社を目指しています。
noteでは、旬の食材を通して身体を整える食養生の知識や、毎日の生活を豊かにする暮らしのレシピを配信していく予定ですが、今日ははじめてのnoteということで、私がこの会社を立ち上げるに至った経緯や想いについて少しお話させてください。
無理なダイエットから摂食障害を経験
17歳の頃、炭水化物を抜く過激なダイエットをして拒食症のような状態になったことがあります。生理が止まってしまうほど無理な食生活をしていました。
そんな時に出会ったのが「食養生」という考え方でした。
食養生とは、食事を通して自分の身体をメンテナンスしていく養生方法の一つ。病気になってからではなく、普段の暮らしの中で食事と身体に注意深く目を向け、自分をケアする生活の知恵です。
「〇〇抜きダイエット」とか、なにか特別なことをするのではなく、普段の生活の中で自分を健やかに保つというアイディアに共感し、食養生の分野の専門家に弟子入りすることに。そこで様々なことを学んでいきました。
食と自然が教えてくれたこと
身体は自分が食べたもので出来ていること
旬の食材にはそれぞれ役割があること
季節がめぐる意味や、季節の変化が私たちに与える影響
一つの料理が食卓にあがるまでに表に見えない途方もない過程があること
食を通して世界を見る癖がついたことで、暮らしにも変化が起こり、視野が広がりました。
まず、自然のリズムを意識した生活を送るようになりました。
それは、身体の健やかさだけではなく精神的な成長にも繋がっています。
自然がありのままであるように、私自身が「等身大のわたし」 を受け入れ、飾らず気取らず、無理な背伸びをしないで生きよう、と思うようになりました。
うまくいかないことを誰かのせいにしたり、言いなりになることで自分を蔑ろにしたり、できないことを言い訳したりする自分に気づき、向き合っています。
また、お金の使い道も変わっていきました。
野菜を選ぶにしてもこの生産者さんだから買いたい、洗剤も自分の肌はもちろん、地球環境に優しいものを使いたい。
命の尊さやすべての人・ものに対する感謝の気持ちが生まれたことで、生活の背景にまで考えが及ぶようになったのです。
こうした経験から「食養生の知識を広めることは、身も心も、そして自然に対してもWell-Beingな世の中を作ることに繋がるのではないか」と考えるようなり、食卓を軸にWell-Beingのきっかけを届ける会社・tumugiLABOを立ち上げることになりました。
"人は自然から遠ざかれば遠ざかるほど、病に近づく"
この言葉は、紀元前460年ごろに活躍した医学の父・ヒポクラテスの言葉です。
人も動物も植物も、地球という大きな家をシェアしながら暮らしています。
この大きな家は、太陽や月など天体の影響も受け、一分一秒少しずつ変化し、四季が生まれています。
植物や動物、菌が自然のバイオリズムに合わせて成長していくように、私たちの身体もその影響を受けています。自然に寄り添うことは、私たちの心と身体を整えるためには、とても大事なことなのです。
人は植物とは違い「食べる」ことで自然と繋がり、心と身体を整えています。
食べることは、単に栄養を摂取するためだけにあるわけではありません。
食が全てではないけれど、私たちの元気の源は、日々の「食事」であり、誰かと囲む食卓にあると考えています。
そして、心と身体の豊かさ・健やかさは自らが築き、守っていくものだと私たちは信じています。
tumugiLABOは、自然を身近に感じ、寄り添える「暮らし」と「食事」のレシピを、今に未来につむいでいきます。
私たちの提案が、みなさんの自分らしく、Well-Beingな生き方に繋がることを願いながら。
Sayoko
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四月はレシピを無料で公開していく予定です!
ぜひ、ご自宅で過ごす時間を豊かにするためにお役立て頂けたらと思います。
公式インスタグラムもぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/tumugi_labo/