おあおさま

月をながめるのによい季節です。

もし、月から「こちら」を見ているひとがいるとしたら、「こちら」はどんな風に見えているのでしょうか。

きっと、とても大きな星。

太陽に照らされているときのその大きな星は、青くて、どこまでも青くて、宇宙の暗闇のなかで息をのむほど美しく輝いていることでしょう。

でも、太陽に照らされていないときでも、その星にはなぜか「きらめき」があるのです。なぜ、真っ黒に塗りつぶされないの? と、月のひとたちは思うでしょう。

澄んだ青と、キラキラの闇。不思議な星です。それを見て、月のひとたちはなんて名前をつけるでしょう。

自分たちの星が「おつきさま」と呼ばれていると知ったら、もしかして、こんな風に呼ぶかもしれません。「おあおさま」。

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