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子どもは よく観ている

「数の少ないおかずはね、当番さん優先なの」

先生が急遽お休みをされ、私が補教に入った

給食のシステムが分からなかった

子ども達が安心して過ごせる言葉は?
一瞬考えた

子ども達が大好きな、から揚げが出たメニューだった!

「教えてくれる?いつもは何時にいただきます するの?」

「おかわりは誰がよそうの?タイミングはある?」

「あのねー 先生がおかわりをよそってくれるの」

「多いおかずが先」

「牛乳とか から揚げは最後にジャンケンなの」

「先生 少ないおかず分けてくれる?」

「A先生の分のから揚げ 8つに分けました」

「欲しい人?先生とジャンケンね」

「皆の好きな給食のメニューってあるの?」

「みんな好きかなあ」

「あ。でも、かまぼこの入った煮物はちょっとねー」

「そうそう 大根の酢の物みたいなのもちょっとねー」

「から揚げ 油が詰まっている部分は硬いから食べるの難しいね」

「こういうのは 残していい?」

「無理をしなくていいよ」

「ご馳走様してから すぐに帰りの会をするんだよ」

「先生も一緒にしようよー」

「次は先生のお話です 先生 何かお話ある?」

「お食事のマナーが素敵でした」

「お皿をしっかり持って お箸を上手に動かしていましたね」

「素敵なクラスだなあと 感動しました」


いつもはクールなKさん


次の日

兄弟関係が多いクラスだったので 高学年の子ども達に報告した

「Sさんのクラスに行ったよ」

「クラスの給食のシステムを詳しく教えてくれたから助かった」

「お食事のマナーが素敵だったよ」

嬉しそうな表情に 心が温かくなった



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