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初心者ランナーはゆっくり走ろう

今回は、ランニングを始めたばかりの人がやりがちな失敗について書こうと思います。ここに書いた失敗が原因でランニングをやめてしまう人も多いと思います。なので、ランナーの方々は身近にランニングを始めた人が居たらアドバイスしてあげて欲しいな、と思います。

タイムを縮めるのに熱中してしまう

ランニングを始めた人は、まずは家の近くとか、職場の近くとかの身近な場所で走り始めると思います。
例えば、職場の昼休みを利用して、職場の周りとか近くの公園とかで、2、 3キロくらいのコースを設定して走り始める、なんて例も良くあるでしょう。最初は全部は走れなくて、途中で歩いてしまったりもすると思います。でも継続は力なり、続けていればだんだん走れるようになってきます。しばらく続けると、一周全部、走れるようになっていくでしょう。
ここまでは良いんです。ただし、この後、結構多くの人が、次のような間違いをやってしまうんです。

それは、タイムを縮める事に熱中してしまう、んですね。
ランニングって、やればやるほど、上達しやすいスポーツなんですよね。だから、頑張って続けていれば、少しずつ速く走れるようになっていくんです。しかも、タイムという分かりやすい指標があるおかげで、上達が感じやすい訳です。タイムが良くなっていくと楽しくなって、どんどん頑張ってしまう。
それの何が悪いのか、と思うかもしれませんね。でも。
初心者ランナーがスピードを追求し過ぎると、往々にして、どこか痛めてしまいがちなんです。いわゆるランニング障害! しかも、ランニング障害についての知識もないので、少々痛くても我慢して頑張ってしまいがちです。そうして、どうしても我慢できなくなったり、日常生活にも影響出るくらいまで悪化させてから、整形外科のお世話になる訳です。
そうやって「痛い目」に遭ってしまった人は、ランニングをやめてしまう人も多いのではないでしょうか。本来なら、もっとランニングを続けていただろう人が、そんな事でやめてしまうのはもったいないな、と思うんです。(しかも、タイム縮めるのに熱中するなんて、メンタル的にもランニングに向いていた人ですよ。)しかも、ランニングに悪い感情を持ってやめてしまう。それってランニングの文化にとってもマイナスじゃないか、と思うんです。

なので、身近にランニングを始めた人がいたなら、いきなりスピードを追求しない方が良いとアドバイスしてあげてほしいな、と思っています。
(もちろん、中にはスピードを追求しても、ランニング障害にならずにはまっていく人もいます。そういう人って、他のスポーツをやっていたりして元々しっかりとした足をしていたり、姿勢や身体のバランスが良いか負担の少ない走り方が最初から身についていて特定の箇所に負担が集中しない人だったりするのだと思います。ただ、それはやってみないと分からないし、そんなギャンブルをする必要なんてないと思います。)

初心者ランナーは距離を伸ばすのを追求すべき

では、初心者ランナーは「何に熱中」すれば良いのでしょう。
それは、走れる距離を伸ばしていく事に熱中すれば良いと思います。
というのは、ゆっくり走っている限り、距離を伸ばす方が、スピードをあげるよりランニング障害のリスクが小さいと考えられるからです。それから、スピードを上げていってもそれほど足の筋力はつかないだろう、というのもあります。(長い距離を走るには、その分だけ足の筋力が必要になりますので。)

最初は1キロも走れなかった人が、少しずつ頑張って、3キロくらい走れるようになったとしましょう。そのまま、ゆっくりのスピードを保って、その距離を少しずつ伸ばしていくと良いと思います。多分これも、続けてやっていれば、少しずつ距離を伸ばしていけると思います。個人差はありますが、何ヶ月かすると、10キロ20キロくらいまでは走れるようになれるんじゃないか、と思います。

そして、20キロくらい走れるようになったなら、その頃にはある程度は足の筋力がついていると思われます。
スピードを追求するのは、それからでも良いのではないかと思います。

あと、それまでに、「姿勢良く走る」とか「重心移動の練習」も身につけると、より身体への負担も小さくなって、ランニング障害になりにくいですよ。

関連記事
1つ目は、姿勢良く走るという話。

2つ目は、重心移動を練習しようという話。

3つ目は、ゆっくり走る事の重要性。

4つ目は、ランニング障害になった時に考える事を書いています。



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