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ウィンクしながら生きていきたい

昔一緒に暮らしていた人が
ウィンクをする人だった。

ウィンクって、日常生活でするもんなんや! と知った時の衝撃。
その人はウィンクもするし、ハミングもするし
ハグもするし、私が切った指に絆創膏を巻いてキスをするような人だった。

指にキスをされる、という体験を
したことがなかった私は、
ドキマギした。

指にキスされたことあります? 
お母ちゃんでもせえへんで。

ひんやりと冷たくて柔らかくて、
ドキマギするものでっせ。

ウィンクの練習を二人でしていて、
「そんなにウィンクを上手にできるようになってどうするの?」と訊いたら
「そりゃあ、素敵な殿方にあった時に、やるのよ。バチって」
「・・・。そうしたらどうなるの」
「向こうもその気なら寄ってくる」
「・・・。その気じゃなければ?」
「だったら気にせずまた、次に行けばいいだけ」

なるほどなー。
ディズニーのアニメに出てくるお色気ムンムンのウサギが
よくウィンクしてるよね。
「好きです」とか「付き合って」とか言わなくてもいいから楽だ。
そもそも、彼女たちの文化には「好きです」とか「付き合って」で始まる関係はほとんどないらしい。

ウィンクのような、私からしたら告白より恥ずかしくて穴に入りたくなるようなミステイクなウィンクでもやらないより、マシらしい。

ああいうのをリアルで日常に取り入れている人たちもいるんだなぁ。

・・・。

ということを、ときどき、思い出して、笑ってしまう。

生真面目に生真面目に生きてる私だけど、
時々はウィンクしたりして生きていきたいな。

人生は楽しむためにあるんだよね。😘

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