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MICHAEL HEAD & THE RED ELASTIC BAND LIVE AT Shangri-La


 昨年出た最新作は、英国チャートで6位に入り、そのうえ、英MOJO誌では、多くの気鋭のアーティストを抑えてNO.1に選ばれる快挙を成し遂げたわけですが、残念ながら、このアルバムの日本発売はなく まだ あのThe Pale Fountainsの という枕詞が必要なようです。
そして待望のMichael Headの来日公演。フレッドペリーの黒に襟と袖に赤のラインがあったポロシャツを着て登場。新作を中心にキャリアを総括する幅広い選曲でしたが、「Pacific Street」のオープニングを飾る「Reach」をマイケルが歌い出し、ギターが“ジャーン”と鳴るとこのアルバムを何度も針を落としたときのことを思い出すし、ミキサーにアコースティックギターの音を上げてくれと頼んでから演奏が始まる「Jean‘s not happening」 の変わらぬ疾走感と演奏後のマイケルのガッツポーズ。そして、ラストは、当時、彼の健在ぶりを改めて知らしめたShack時代の名曲「Comedy」。そして何よりもうれしかったのは、新作でも彼の曲は、瑞々しかったこと。「歌心」がある演奏で曲を飾る3人の若いメンバーと彼の曲には欠かせないトランペットという布陣。そして、生の演奏を観て、改めて、彼の曲作りが、A&M,ラブ、バカラック、ジョン・バリーそして映画音楽、ボサノバというポップスの宝石たちの伝統を引き継いでいることがわかりました。やはり、彼は、現代最高のソングライターの一人だと思います。

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