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Performance 2022 /山下達郎 at NHK Hall


誰でも知っており、いつでも手に入るからとずっと敬遠してきた達郎さんに目覚めたのはつい最近。ポップス、ロック、ソウルと僕が今まで聴いてきた音楽の素晴らしいところが彼の音楽に埋め込まれており、それが山下達郎の音楽として、完成されていることに気付いたときの感動を今も思い出します。

そしてぜひとも観てみたいと思っていたライブに行ってきました。

彼の音楽の中心にあるのは、Curtis Mayfield張りのリズムギターのカッティングと思う僕にとっては、ニヤッとしてしまう「Sparkle」そして「あまく危険な香り」からライブはスタート。最近スタジオアルバムは打ち込みで自分ひとりでの録音が増えていますが、それがライブでは14年演奏をともにするバンドサウンドで再現され、ダイナミックさを増し、

Curtis Mayfield(The Impressions)の「People Get Ready」やBob Dylanの「Blowin’ In The Wind」を現代へのメッセージとして自作の中におり込み、“腕の立つメンバーなので、いろんな曲が演奏できるので、和洋色々カバーしてきたけれど、一番受ける曲です”とはじまったのは、大瀧詠一の「君は天然色」の完コピカバー!そのうえ、近藤真彦に提供した「ハイティーン・ブギ」の本人の歌によるブリティッシュ・インヴェージョンのようなカバー、「アトムの子」の「アトムの唄」は挟むなどサービス満点の3時間弱の充実したライブでした。今まで沢山の外タレのライブを観ましたが、今日のライブが一番コスパが良かったと思います。こんな素晴らしいアーティストと同時代に生きられる幸せを感じられる夜でした。

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