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#クラッシュ

ザ・クラッシュ 「サンディニスタ!」+ケン・ローチ「カルラの歌」

「ロンドン・コーリング」に続いて発売されたクラッシュの4枚目のアルバム「サンディニスタ!」は、レコード3枚組の超大作で、ロックン・ロール、レゲエに加え、ダブ、R&B、カリプソ、ゴスペルなど音楽の幅が飛躍的に広がると共に、散漫な印象を与えてしまい収集がつかなくなったような作品という当時の評価でした。 最近、新たにこの作品が気になって、当時の社会情勢を調べながら、聞き直し、歌詞を読んでみると、その幅広いジャンルにまたがった音楽で、ジョーストラマーとクラッシュが伝えたかったことが

London Calling(25th Anniversary Edition)/ The Clash

Punkが下火になり始めていた1979年ころは、それぞれのバンドが、自分たちの個性を出し始めるとともに、音楽的幅を広げていった時期でした。 その中でもクラッシュは、12インチ・シングルをおまけにつけるとレコード会社の重役を騙し、あふれ出る楽曲を収めた2枚組のアルバムを1枚の価格で販売することに成功します。そこに収められた曲は、R&R、R&B、ジャズ、スカ、レゲエ、カリプソ、ボサノバなどバラエティに富んでおり、それぞれの人種の音楽スタイルを借りた彼らなりのレベル

Black Market Clash/The Clash

最近、イギリスで作られるパンクムーブメントを回顧する映画やコンピでは如何にパンクがレゲエと密接に関っていたかが描かれていますが(そもそもパンクのレコードがまだ出てなかったので、ロキシーなどでかかるのはレゲエだったそう)、それを伝える語り部としてのドン・レッツの存在が大きいと思います。そして、彼に近かったのがクラッシュ。こちらは、アメリカで出た未発曲のコンピ集。当時よく見かけましたが、買ったのは今回初めて。両面で趣がかなり違いA面はデビュー当時のストレートでパンクな痩せた音 一