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2023年初のたま旅in新潟②

一日目のお話はこちらから☟
2023年初のたま旅in新潟①|たまひろ(Loko)|note

たま旅2日目。太陽がサンサンと輝き清々しく、小鳥たちの大合唱と共に朝活がスタートしました。

5時半起床、昨晩に続き朝風呂も贅沢に2人占め。
淹れたてのコーヒーをボトルにつめたら彌彦神社に向かって出発です。

駐車場に車をとめて、一礼して鳥居をくぐり、様々な季節の花が咲き誇る桜苑を抜け歩みを進めると、遠くから朝を告げるニワトリの鳴き声が賑やかに聞こえてきます。
なっなんで。


朝日を浴びて気持ちよさそうに毛づくろいをする鹿達をしばらく眺める間も、ニワトリの鳴きやまない声。。。。
なるほど声の正体、新潟県の天然記念物である「蜀鶏」をはじめ貴重な在来種を保護育成し展陳している日本鶏舎がありました。

弥彦山を背景に四万坪にも及ぶ深い杜の境内には、御本殿をはじめ多くの殿舎が並び建ち、二千四百年を超える悠久の歴史を物語っているそうです。

手水舎で手と口を清め、本殿へ向かいます。

これまた立派な随神門を抜けるとそこには、2020年に訪れた島根の美保神社を思い出すような、荘厳だけど温みのある雰囲気をもつ拝殿がありました。

Saoriと共に並びご挨拶を済ませます。

さて、調べておいた老婆杉に向かおうと拝殿を背に去ろうとすると、
私たちが今下りてきた石段を速足で駆け上がろうとする地元の方とすれ違い。「遠くからお参りしていただいてお彌彦様も喜んでおられます。ありがとう」とお声がけをいただきました。

「こちらこそ。どうもです~」と頭を下げ去ろうとすると思い出したかのように、その方は続けます。
「おにっく祭参加されますか?」

たまひろ脳裏「新潟のお肉?美味しい情報?」

御日供祭(おにっくさい)毎朝7時大神様に米・酒・塩などのお供えをし、皇室の弥栄と国繁、一般の方々の家内安全などを祈願する祝詞をあげる儀式だそうです。

時計を見ると6時50分。どうしようかと思案していると、また別の地元の方が駆け足で通り、声をかけられました。

「今から私も行くんです。御日供祭!是非どうですか?」

せっかくだから参加してみることにしました。

祝詞の言葉の意味はあまりわからないので、正座をして丹田でその場を感じることに集中しました。
20分ほどで儀式は終わり、最後にお福米をいただき、先ほどお声がけいただいた方々と少しお喋りをして拝殿の角を曲がろうとした時、パンパンッと小気味よい音が聞こえてきたので見ると、神主様がこちらに向けて柏手を打っていらっしゃいました。
なんだか”行ってらっしゃい!”と門出を祝っていただいたような不思議な感覚になり、勝手な勘違いかもしれませんが良しとしておきます。


さぁ、宿での朝ご飯まで残すところ30分。
徒歩10分の距離にある老婆杉を見て帰ってくる時間があるのかどうか。。。。間に合うのか!

地元の方に聞いてみると、すぐさま「案内します!」と先導を始められ、何ともご親切。

ところがたまひろ、なんということでしょう。断る余地のないところで、断りました。
「道わかると思うので、大丈夫です。ゆっくりお参りされてください。ご親切にありがとうございます!」

この、一見、恩を仇で返すような、せっかくの親切を踏みにじるような行動。。。。
脳内CPUをフル稼働させて考えました。
親切をありがたく受取りたい気持ちはあります。断れない雰囲気もありました。
が、時間がないので相手を急がせてしまうし、こちらもせっかくご案内いただいてるにも関わらず気がそぞろになります。
そうすると、今の遠慮が、どちらも少しイヤな気持ちでお別れする結果に繋がるかもしれない。
だとすれば、今自分の気持ちに誠実に行動することが、相手に対しても誠実なことなのだと。。。。

勇気を出して断り、誠実にお礼を伝えたおかげか、
木立の並ぶ散歩道を見つけてコーヒーとカヌレをベンチに座ってゆっくりと味わい(朝ご飯前なのに)、車で老婆杉へ向かい、謎に堪能する時間ができて予定通り朝8時に宿に戻ってくることができました。

老婆杉へのかわいい参道
樹齢1000年以上老婆杉

飛行機の出発時間は午後2時なので、1時までにはレンタカーを返却。
昨晩の寿司は大失敗だったので、新潟の良き思い出として最後に美味しい物がいただきたい!これが我らの望みでした。

Saoriが山菜と蕎麦で検索すると、ここから1時間ちょっと離れた片田舎にあるじゃありませんか、山菜と田舎風の小鉢が素晴らしく美味しそうな蕎麦屋さんが!

時間を逆算すると、ん~!なんともギリギリ!
でも何とかなるはず!と信じて出発。

開店直後のお店には既に車が数台泊まっており、お客さんが入っています。
すぐに店内は満席になりました。
あと少し遅ければ、間に合わなかった!

田舎のおじさんやおばちゃんと直ぐに打ち解ける我ら。
店主と女将さんと冗談を交えてしばしお喋りして着席。

こんなに美味しい大豆の煮ものは初めて。
こんなに美味しいウドのきんぴらは初めて。
わらびのからしマヨもシンプルで美味しい!小鉢のひとつひとつが、それぞれに丁度よい味付けがされている。
ゴマ豆腐、おこわ、全てが手作りで素晴らしかった!
お蕎麦もとても水水しくて、たまらない。

Photo by Saori

このお店を見つけてくれたSaoriに200点!
ありがとうございます!

ギリギリでお店を後にし、予定通りのギリギリでレンタカーを返却して空港に到着し、待合室で蕎麦屋で購入した桜餅とよもぎ餅の上手さに目を丸くし、お腹いっぱいだったのに餅を食べた自分達にも目を丸くして、無事関西空港へと帰ったのでした。

我らが今回利用したPeachは「ちゃんと言いに行こう!」をテーマとして思いを伝える人を応援しているそうです。

そんな我らの旅もまた、鰻屋に始まり、弥彦神社での一コマ、そして新潟を去る前の願い。。。。。
自分の想いをちゃんと伝えることがテーマとなり、良い経験に繋がった旅だったように思います。

皆さん、「ちゃんと言ってますか?」


愛をこめて。
たまひろ


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