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四国88か所をツアーで回ろうと考えている人へ

四国88か所巡りをツアーで回りたい!
でも、どこを選んだらいいのか?
何を準備したらいいのか?

困っている人は、私の体験を参考にしてほしい

私たちは途方に暮れた


バスから降りて最初のお寺
先達さんは納経所に行ってしまわれ
私達は本堂前で
何をしたらいいのか
どういう順番でするのか
何もわからず途方に暮れてしまった

弱ったな


あげくは着替えで遅れた人が一時、行方知らず

このお寺での混乱で
その日参拝する予定のお寺が回れず
その積み残しの分を取り戻すため
グループは必死になって素早く動くことが
最優先になってしまった

この苦い経験も含めて
四国88か所巡りをツアーで回ろうと考えている人へ
アドバイスしていきます



ツアーを選ぶ時のポイント

スタッフは先達《せんだつ》さん1人だけか

ベテランの先達さん

私たちのツアーでは先達さんが
運転手を兼ねての1人だけでした

そして納経所では人数分を書き終えるまで、
そこで待っていなくてはいけないらしい

その間私たちは待たされ、
無駄なロス時間が発生
さらにその日は日曜日で
お寺は大変混雑していたのも影響しました

そもそもツアーを選ぶ人は初めての人が多いはず
だからこそ先達さんは参拝手順や作法、読経の仕方を
最初からひととおり教えていくべき

理想は先達さんが参拝の作法や読経のしかたを教え
運転手さんが納経所周りをするという
2人態勢がベスト

せめて最初の1日だけでも
スタッフを1人つけて

先達さんはグループメンバーの
教育に専念するのが次善の策


1日8か所も回れば覚えるものです

この点をツアー会社に確認すべきです


経本は同じものを使うか


経本

経本がバラバラだと、
88番目の最後まで読経に集中できません

【例えば般若心経の一節】

A本---舎利子 色不異空 空不異色
B本---舎利子色 不異空 空不異色

先達さんはA本で読んでいるのに
自分のがB本だと息継ぎが違ってしまい
そのことが気になって集中できません

(私はA本が正しいと思います)

【例えば十善戒の単語の読み方】

A本---不悪口 ふあっく
B本---不悪口 ふあくこ

私のB本は ふあくこ とふりがながあったので
そのとおりに発音していたが
先達さんは ふあっく と発音していた

あれ、おかしいな?
と思っていると
そこで読経に集中できない

帰ってからネットで調べてみると
ふあっく が正しいようです

参拝も最後の方になってくると
全員の読経がまるでコーラス合唱のごとく
気持ちのいい調和を生んでくるようになります
そのためには経本は同じものがいいのです

経本についてツアー会社に確認して判断すべきです


日程は10日以上か

私たちのツアーは8泊9日でした
参加した実感からも
先達さんの意見からも
この日数では無理があった感じです

しっかりと一つ一つのお寺を回っていくには
最低でも10日は欲しい感じでした

参加したメンバーからは
「お金がかかってもいいからあと1日は欲しかった」
という声もありました

宿に洗濯施設はあるか


ツアーは10日とか、けっこう長いので
途中で衣服の洗濯も必要になってきます
そこで宿泊するホテルや宿に
洗濯機があるか
または近くにコインランドリーがあるか
などは確認しておくべきです

コインランドリー

ただし10日分の着替えを全部用意して
途中の宿から、お土産と一緒に着ていた服を
宅急便で送ってしまう人は必要ないかもしれませんね


服装


服装には正式と略式があります

四国88カ所を歩く JTBパブリッシングより

ツアーで回る方は初めての人が
多いと思うので略式で十分かと思います

これらはツアー会社があらかじめ注文をとってくれて
初日に現地で渡してくれるところが多いです


白衣(びゃくえ)


四国88カ所を歩く JTBパブリッシングより

これは絶対必要です
まずこれを着ると気持ちが
お遍路モードになります

また周りの人たちも
お遍路さん なんだなと見てくれます

今の袖付きの白衣(びゃくえ)なら
防寒力が高いし、多少の雨にも対応していました
冬~春先、秋向きかと思う

袖なしの笈摺(おいずる)
夏などの暑い時期に向いているかと思います

ツアー会社で注文を取ってくれたりします


金剛杖(こんごうづえ)


金剛杖

巡拝用品の中で最も重要なモノとされています
何故か?
四国お遍路で 同行二人 という言葉があります
それは「常にお大師様と一緒にいる」という意味ですが、
この杖こそが お大師様の化身 といわれているからです


特に足腰が弱くなってきたな と感じている方におすすめします
札所はかなり階段や山道も多く、上るとき楽です

また眼が悪くなってきた方も、階段を降りる時など
先について段差などを測ることが出来ます

ツアーの方は一斉に参拝するので
他の人と区別する目印を付けたほうがいいでしょう

お寺の本堂や太子堂の柱の脇などに
杖たてを用意している札所も多いので
使うと参拝が楽です
ただし帰り時、忘れないように注意してくださいね!
実際私も何回か忘れかけました

それからトイレなどには持ち込まず
お仲間に預かってもらったり
バスの中などに置いときましょう

ツアー会社で注文を取ってくれたりします

輪袈裟(わげさ)

輪袈裟

僧侶の法衣を簡略化したもので
参拝時には必ずつけます
好みの色を選べばいいようです

食事やトイレの時は外すのがマナーらしいです
だから昼食時はカバンに入れましたし
トイレ時は仲間に預けたりしました


菅笠(すげがさ)


菅笠

日よけや雨除けになります
弘法大師をあらわす梵字が正面になるように
かぶります

個人的には野球帽などで
代用することもできるかと思います

ツアー会社で注文を取ってくれたりします


さんや袋


さんや袋

参拝時に必要な下記のモノを入れます

  • ろうそく

  • チャッカマン

  • 線香

  • 納札

  • 小銭

  • 経本

  • 数珠

私は今回使わなかったのですが
実際参拝時に必要なものが
一つの袋にまとまって入っているのは
大変楽かなと思います
結構モノを探すのに時間がかかるので

ツアー会社で注文を取ってくれたりします

ウォーキングシューズ

お寺は○○山と言われる位
階段や急坂を上っていく所が多いです
だから靴は歩きやすいものが必要です
ハイキングに行く感じです

雨対策で雨除けスプレーなども
持参しておくといいかも

ズボンやスパッツなど

お遍路はかなり歩きます
雨の滑る道でころんでも
大丈夫なようにズボンなどがいいですね
また蚊や虫刺されの防御にもなりますから

ハンカチ

参拝時、手水場で手を洗ったりするので
必ず用意しておきましょう


準備しておくもの

ろうそく

ろうそく

本堂で1本 大師堂で1本 つけます
2本 × 88 = 176本 必要です

薬師堂や弁天堂など気になる所にあげたり
折れて欠けたりすることを考え
200本位あればいいでしょう

自分の家にあれば使いましょう
無ければツアー会社で注文を取ってくれたりします

チャッカマン

チャッカマン

ろうそくに火をつけるのに使います
ライターは火が付きにくいし
自分の手を燃やしやすいので
おすすめしません

チャッカマンはつけるのに楽でした

ただし飛行機を使う方は
搭乗時にブザーが鳴ったり
没収されたりするので
四国に着いてから購入しましょう

線香

線香

本堂で3本 大師堂で3本使います
6本 × 88 = 528本 必要です

線香はとても欠け易いので
600本位多めに用意しておいた方がいいです

自分の家にあれば使ってもいいです
その際、線香を入れる筒などを
用意しておくと安心です

無ければツアー会社で注文を取ってくれ
四国現地で渡してくれます

納札(おさめふだ)

納札

本堂で1枚 大師堂で1枚 納めます
2枚 × 88 = 176枚 必要です

初めての方は持っていないので
ツアー会社に注文をし(200枚)
出発日の2週間前くらいに
自宅に届くはずです

私は明日回る分を計算して
前日の夜に書いていたのですが
疲れていて大変でした
出発前に自宅であらかじめ
全部書いておくと楽です

【書く内容】

住所---市区町村までにしときます
   例 神奈川県鎌倉市
   細かく書くと個人情報的によくないので

氏名---本名でいいかと

日付---○月吉日 と書きます
   回る日まで入れて書くと
   スケジュールがずれ込んだ時
   書き直しになります

願い事---多くを書かず1つに絞る


お賽銭(おさいせん)


お賽銭

本堂で1個 大師堂で1個 入れます
2個 × 88 = 176個 必要です

1円 × 176 = 176円
5円 × 176 = 880円
10円 × 176 = 1760円
50円 × 176 = 8800円
100円 × 176 = 17600円
500円 × 176 = 88000円

金額はあなたのフトコロ次第かと

自宅近くの金融機関で小銭を
両替しておくといいでしょう

参拝時に、さんや袋などに全部入れると
かなり重たくなるので
当日分プラス多めに入れておく方がいいです

経本(きょうほん)

経本に関しては、前述したように
ツアーで共通のモノを購入しておくべきです

バラバラだと、ほかの人と違うので
読経中に集中できなくなります

また周りの仲間も違和感を感じてしまいます

ただし何日間か回っているうちに
だんだんハーモニーが出来てはきますが

ツアー会社で注文を取ってくれます


数珠(じゅず)

お祈りをする時に必要なので
あったほうがいい

合掌の時は軽く3度するのがマナーらしい

私の場合使いませんでした
個人的には有っても無くてもいいかと

納経帳

納経帳

参拝した という証として
墨書きや御朱印をいただくための帳面

順打ち用と、逆打ち用がある

ツアー会社に注文を出しておく

ツアーの場合は
納経所への持ち込みや回収などは
先達さんやスタッフさんがすることが多い

最後に

以上、これからツアーで四国88か所巡りを
検討している方に向けて
私のお遍路体験をもとに書いてみました

是非、いいツアーを選んで、あせることなく
こころを見つめる88か所巡りをして頂けたらと思います


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