あなたと「ちょっと先」が作りたいのであって、それが「結婚」なわけではなくてだな。
「明日起きたら、夜ご飯の残りにご飯入れて食べよっか」
「明日は、久しぶりにお魚焼こうよ」
「来週末には、あの映画が公開されるらしいから観に行こうよ!この前頼まなかった方のポップコーンを、来週は食べようね!」
「今年こそ風鈴祭りに浴衣着てお出かけしよう〜〜」
「暑くなったから、今度のお休みは無印にタオルケット見に行こう」
そんな「ちょっと先の未来」の話が誰かとできたらいいなって。
その「ちょっと先の未来」には、あなたがいる。
私の関心ごとは「ちょっと先の未来」に何をするかという行動よりも、「ちょっと先の未来」に私の側にいる人であって、「ちょっと先の未来」を私と一緒に作っていることにある。
こうやって”先”を望む発言をすると、すぐに「それは、つまり、結婚願望があるってこと?」なんて聞かれて、「う〜〜む」と頭を抱えてしまう。
その度に、「結婚というより、私はパートナーが欲しいの」と答える。
文字通り。
パートナーと、「ちょっと先の未来」を一緒に作りたくて、「ちょっと先の未来」の約束をしたくて、「ちょっと先の未来」に確証を持ちたくて、「ちょっと先の未来」を共有したい。
別に、「一生添い遂げる」なんて、そんな不確実性ばかりを孕んだ約束なんていらない。ただ、「明日は、一緒に晩御飯を食べようね」そんな小さい約束だけで、私は充足感でいっぱいになれるから。
あなたや私の「愛」の価値観や、「愛」の形が変わったとしても、「ちょっと先の未来」なら一緒に作り上げられないだろうか。
そういう毎日を積み重ねた後に、振り返ってみたら、私の辿った時間の中にはあなたが、あなたが辿った時間の中には私が、たくさん散りばめられていたなら随分と幸せだろう。