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【読書日記】甘いお酒でうがい

シソンヌ・じろうさんの書いた『甘いお酒でうがい』を読んだ。(けっこう前だけど)(お正月のころに)

シソンヌは、吉本っぽくないコント師のコンビである。2014年に放送された「乾杯戦士アフターⅤ(ファイブ)」にじろうさんが出ていたのを見て、シソンヌを知った。(長谷川さんも出てたのかな?)

ふつうに小劇場系の俳優さんだと思っていたら、お笑い芸人だと聞いて、すこし驚いたのを覚えている。

その後、シソンヌのコントライブがいいらしいと聞いて、行きたかったけどチケット取れず、そのうちわたしが数年外国に行くことになり、すぐ観に行くことは叶わず、ようやく単独ライブに行けたのは、2019年末の「モノクロ」であった。

最近、シソンヌが有吉の壁やネタ番組によく出ていて、とてもうれしい。ふたりは演技力がありすぎるので見ていて得した気分になるし、特にじろうさんの女役はすばらしい。何かの動画で、じろうさんが第7世代のコント芸人に女役の指南をしているのを見たのだけれど、若手たちに比べて圧倒的にうまく、色気があり、大変よかった。また、じろうさんのアドバイスを受けて、ハナコ・岡部くんが実践する様子も動画にはあったんだけど、女役の質が高まってるように見えて、じろうさんすごい!と思った。じろうさんの女役は、ずっと見ていたいほどのものだ。

で、最近知った、『甘いお酒でうがい』の本。なんと、松雪泰子さん主演で映画化にもなっている。予告動画しか見ていないけれど、わたしの好きそうなタイプの映画のようだった。(特に大事件の起こらない、ふわーっとした日常をじっくり描く系の映画が好みです)(映画ぜんぜん見ないしわからないので、いい映画を教えてほしいです)

予告編がとてもよかったので、これはもう、原作の本を読まなければと思い、kindleで購入。短文の日記という形式なので、すぐ読み終えられた。泣いた。いろんな要素が入っているのだけれど、主人公(40代女性)の家族との関係性のあたりでぐっときて、泣いてしまった。

あとがきでも泣いた。そこには、じろうさんの家族の話が書かれているのだけれど、それで泣いた。とにかく、今のわたしにいろいろ刺さる本だった。

このお話を読んで、じぶんの未来を想像して、なんとも言えない気持ちになった。楽しさ、うれしさ、切なさ、悲しさ、いろいろ、まぜこぜ。けど、主人公のようになれたら、いいかもなあ、とも思った。(とにかく読んでほしいです)


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