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人生一度きり

大学ラストシーズン開幕と思いきや

今世界中で猛威を振るう例の奴となかなか治らない足首と膝の怪我に出鼻を挫かれた感は否めないが、こんな時こそプラスに変えたいということで日頃できないトレーニングや読書をしたり、将来のこと、チームのことを考えている。

特に将来のことについては、この時期になると絶対に向き合わなければいけない「人生の課題」である。





人生は一度きりだ。





仲間と一緒にバカやって、とにかく楽しかった時間も

理不尽極まりない走りに耐えた苦しい時間も

試合に負けて、全てを失ったような感覚になったあの瞬間も

思わず「やっちまった」と言いたくなるような自分の決断も

数え切れないほどの後悔

二度とやり直すことはできない。


幸せなことに俺の周りには、本当にいい仲間がいる。

真剣に自分の人生と向き合って、悩み、踠き、苦しみ、それでも前へ進み続ける仲間がいる。

毎日刺激を受けている。

就職活動をする人、教員を目指す人、プロの舞台を目指す人と様々で、

今、人生において最も重要な決断を迫られている。




俺は、サッカーを続ける。




親も爺ちゃん婆ちゃんも、みんながめちゃくちゃ心配してる。

心配かけてごめん

でも、

「新卒」という、ブランドを捨ててでもやりたいんだ。




サッカーを




好きなんだ




サッカーが


サッカーをする意味なんて、これ以上も以下もない。

負けたくないライバルがいる。
応援してくれる人たちに恩返しがしたい。

理由を挙げ出したらキリがない

でも、自分の奥底にある一番の理由は、やはり「好き」という気持ち。

その上で、

なぜ俺はサッカーをするのか、
なぜサッカーじゃないといけないのか、

自問自答した。

ある先輩に言われた。
「自分で答えを出すことに意味がある」
「その決断には自信と責任が生まれる」

嘘偽りなしにそれは見つかった。
というよりずっと持っていた。
本当にそうなのかを何度も疑ったが、全てそこに戻ってきた。

それは何なのかは、自分の中にしまっておきます。

とりあえず俺は、サッカーというものの中にある、無形の何かに取り憑かれている。


中学の頃、ある先生が俺にこう言った。

「理想は捨てろ。諦めも肝心だ。」

世の中には子どもの夢や目標を理想論だと簡単に片づけてしまうような大人が本当にいるんだなと思った。

本当にあの言葉は理解し難いが、

まあ今となっては現実を見ること、現実を受け入れることも時には必要だということは分かる。

だけどそれが俺は苦手だ。

正直言うと、現実を受け止める勇気と新たな道に進む決断力がない。

現実を受け止めること = 負け・諦め だと思ってしまうから。

弱い自分がいる。



ずっとそんな自分がいたけど、

周りの仲間のお陰で、気づかしてもらった。

最近ほんの少しだけ大人になった俺は、好きなものだからこそ、最終目的地、それから逆算したやるべきことを真剣に考えている。

現実から目を背けず、受け止めたうえで、それに抗い、打開する。




人生はサッカーであり、
サッカーこそが人生である




サッカーという娯楽によって、人生振り回されて来た。

サッカーなんて別にやらなくたっていいのに。

やるべきことは他にたくさんある。

数え切れないほどの問題にぶつかってきた。

それでもそんなサッカーに人生を懸けてもいいと思えるし、今後も振り回されてもいい。



就活の場で、自分の気持ちに嘘をついて、なんとなく面接官の前で取り繕った自分でいるのは辛い。

本音を言えない自分は、自分ではない。

面接を受けてるあなたの前に座っている「大村俊輔」と名乗る人物は、別の誰かと言っていい。


自分の気持ちに正直に


世界で一番。

なんでそんなに口うるさいんだ。
なんでそんなにうざいんだ。
なんでそんなに細かいんだ
言うこと全てがムカつく。
まじで面倒くさい。

俺の人生の決断の際に、いつもいつも大きく立ちはだかる壁

分かってるよ

俺以上に真剣に、俺を心配して考えてくれている。
俺以上に社会の厳しさを肌で感じ、知っている。

これからも自分にとって最大の敵で、最大の味方である、気合いの塊のような父がよく言う言葉。



「やるって決めたなら、とことんやれ」



そして、

どんな時でも味方になってくれる
いつも俺の意志を尊重してくれる
背中を押してくれる

何か勝負事のときには、仕事の合間を縫って、必勝祈願をしてくれていた。

世界で一番のサポーター。



まあ頑張りや



母はいつも最後にそう言う。
世界で一番深くて、温かい言葉だ。
何回かそれで泣いたこともある。





やるよ





人生一度きり。





この決断だけは、後悔したくない。



#蹴球人生
#決意

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