5月13日 帰阪日、新宿彷徨カラオケ探し、風穴あけるズ単独『グレートウエポンズ』、新幹線隣のカップル靴脱いどって臭い後記
帰阪日であった。ゆっくり起きて宿舎を片付けて出かける。前回は電気がつけっぱなしで、間違って鍵を持って帰るなどしてのだけれど、今回はどうだろう。しっかり確認をしたが、そこは俺によって行われる確認であるから信ぴょう性はない。だって前回電気つけっぱなしで鍵を間違えた男なんだから。うまくいっているといいなあ。
夕方に風穴あけるズという漫才トリオの単独ライブを18時から見る予定になっていた。Twitter等を観ていると華々しい東京の単独ライブだというのにお客さんの予約があまりに少ない、ということであったので、せっかく東京に居るし、大好きな漫才師だし、行っておこう、と思って当初の帰宅時間をずらしたのだった。
まず新宿に昼過ぎについて作業できる喫茶などを探すが、有為の(まあ、電源があるような)カフェがまず満員、待ちが出ているようなありさまで、どこに入ることもできない。困っているとバーガーショップがあり、そこはなんとか席があいており、このバーガーショップで作業を行うこととする。
作業をしながらラジオで阪神タイガースの試合を聞いているとこの日先制されたのにも関わらず逆転勝ち。講談を急いで作って収録しなければならぬ仕儀と相成った。時間は確か17時頃だったか。
とにかく直後に動画を上げることが重要だ。急いで収録できそうな、つまり大きな声を出しても大丈夫そうな場所を探していく。
カラオケが最も良いと思ったので、何軒か回るもののどこも満室、待ち時間が50分だの1時間だのという。こっちは18時から風穴あけるズの単独ライブを観に行かなければならないのだ。1時間も待っている暇はない。
「ただいま待ち時間なしで案内可能」と書いてあるパセラがあったので「高いけれど、ままよ」と思って並んで待って、受付の順番がやって来ると「一人のお客様はお通しできません」とのこと。頭に血が上りそうになったがぐっとこらえて収録場所を探す。
完全個室のネットカフェや、果てはビデオ試写室にまでローラー作戦をかけるが、すべて埋まっている。
試写室に関しては「部屋は防音ですか」と聞く始末だ。どんなに大きな声で何をするつもりなんだこいつは、と思われたに違いない。恥をかいた。
万事休す、と思われたが、最後にここだけ、と人通りの少ないところにあったカラオケ屋に入ると待ち時間なしで入ることができ、見事収録成功。
とにかく防音がしっかりしていないカラオケで、隣の部屋から、高い声が出ない癖にクリープハイプを歌う男の声、などが聞こえてきて腹が立ったりもしたが、なんとか、である。
ていうか新宿のカラオケでクリープハイプってのはなんだか妙にベタな感じがして恥ずかしいな。なんかクリープハイプの街って感じでね。
ちょっと違うかもしれへんけど、やっぱり心斎橋のカラオケで『雨の御堂筋』とか『たそがれの御堂筋』とか歌うの恥ずかしいし、3月9日に『3月9日』を歌うのも恥ずかしい。そんな、感じ。新宿はクリープハイプ、クリープハイプは新宿。
収録、編集をカラオケで終える。アップロードもしようと思ったが、Wi-Fiの無いカラオケ店だったので外へ出る。Wi-Fiを拾ってアップロードする。さすが新宿。Wi-Fiがゴロゴロしている。我が住処十三ではこうはいかない。
開演10分前にシアターマーキュリー新宿に着く。マルイの8階。無茶苦茶ええところにある劇場。なんで風穴あけるズがここで…?という気持ちがしないでもない。単独ライブは漫才七本。間にコーナーと映像と言う感じ。漫才とにかく素晴らしい。面白かった。よく笑った。安藤さんが叫んだ時に飛ぶ唾に、照明があたってキラキラと。虹でも出そうな勢いだった。
90分ほどのライブを見終えて急いで新宿駅へ向かう。意外と空いている山手線で品川へ。そこから新幹線のチケットを手配して、そばを食って、新幹線に乗って帰阪していく。隣に座ったカップルが、靴を脱いで足を椅子に上げている感じで、しかも足が臭いので少し辟易。
しかも靴下が白なんだよな。白が少し汚れているって白。あれが黒ならまだ、何か我慢のしようもあるんだけれど、白が汚れていると、そこから臭いがしてる感じが濃厚で。「ハイッ、ここです」って臭いが声を出しているようで。どうも。参ってしまった。まあ、楽しそうやから仕方ないかな、なんて思いながらやりすごす。
携帯電話の充電が無くなっており、電源もない席であったので、新幹線のWi-Fiを使って妻とラインのやりとりをしていたが、上手くできずに妻が「いじわるをされているのか」と疑う時間があったりして申し訳なかった。
帰宅すると24時前。一週間の出超だった。得るものがとても多い一週間になった。いい言葉も沢山もらえた。いろんな人にも会えた。作った講談が太田光代社長にリツイートされたりもした。いいぞ東京。
しかし自宅で眠そうに迎えてくれた妻や、眠そうではなかったが睨みつけながらゴロゴロと言って迎えてくれた猫も良いものである。東京。大阪。どちらにも抗いがたい魅力がある。
ああ、そう考えると新幹線は便利だ。無料になればいいのに。国会議員にでもなってやろうか。リニアも早くできればいいのに。リニアもっと進めるために国会議員にでもなってやろうか。選挙しかない。どこから出よう。誰か!
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