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10月18日此花千鳥亭南陵会後記


この日は夕方からの行動だった。朝は割とゆっくりと眠ったのだった。気持ち良かった。

睡眠の快感、というものを味わえる、ということは中々に忙しい日々を過ごしているということ。
無職の飲んだくれ、信長の野望のイージーモードで天下ばかり統一していた時期があった僕にはそれがわかる。
あの頃は眠っているのか起きているのか判然とせず、時間が流れているかもわからずに、ただ目の前にある焼酎か、ゲームのコントローラーか携帯電話かパソコンかを触っていたように思う。
今やっていることと何が違うのか、と問われるとしっかりとは答えられない。
でも自分の中では意味のあるようなことをやれているような気がしているのでそれでオーケーだ。
どうせいつか死ぬのだからいい感じで生きるしか僕の人生に僕がしてやれることは無い。
そして酒を飲んで信長の野望をしているだけで僕には「いい感じ」と感じられなかった。何かしら意味が欲しいのだ。
面白い講談ができるようになって、それで食べていく、というのは極々いい感じの事で、それにつながる日々になっている感じがする現在だ。
その現在であるからこそ、睡眠の快感というのも浮き彫りになってくる。良いボーナス。

それでも昼には家を出て、大阪駅構内のベンチに座ってパソコンを開く。
ワードのパチモンみたいなオフィスソフトでチラシを二枚作成。またプレスリリースなども行う。

そこから西九条に移動してチラシを印刷、此花千鳥亭へ向かう。
この日は旭堂南陵一門会。
師匠玉秀斎の師匠で、僕の大師匠にあたる旭堂南陵先生の一門が出演されている。
今日は旭堂南風兄さん、旭堂南春姉さん、師匠、南陵先生が出番を務められていた。
僕もカライタをさせていただいた。
「明智左馬之助湖水渡り」を。
先月3回しかできなかったので、今月はできるだけたくさんやろう、と考えている。
終わってから師匠に、自分の声の反響でリズムがとれなくなっているよ。とご指導いただいた。
カラオケでも同じことが起こるぞ…!僕…!と思って納得をした。何とかしなきゃあ。
演目は南風兄さんが「秀吉と秘蔵の茶釜」南春姉さんが「坂本龍馬と郷士の切腹」師匠が「般若寺の焼き討ち」大師匠が「俵星玄蕃」
師匠も大師匠も修羅場がある演目で、すごく勉強になった。
僕もいい修羅場ができるようになりたいな、と思う。
なんだか当たり前みたいなことを書いてしまったけれど、かなりの心底で思っている。

大師匠の「俵星玄蕃」はとっても素敵で、講談いいぞ!の気持ちが増えた。
最近増えがちなこの気持ち。テンション上がる。従事しているから。

終わってから打ち上げに同席させていただいて解散。
師匠と旭堂南遊兄さんと西九条周辺まで。南遊兄さんの生活についてなどの話を伺う。
その後南遊兄さんとは別れて師匠とお茶をしながら色々とお話をする。

明日、映画撮影の予定だったが雨天で流れてしまった。
残念だ。かつらをかぶったフォトジェニな僕の写真などアップしようと思っていたのだけれど。明日は作業や稽古で充実の一日にしよう。そのためにも家に帰ったら部屋の片づけなどしようと思う。

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