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7月4日~10日 一週間日記

 
●7月4日 選挙漫遊
 漫遊がジャンキー化してきている自覚がある。この日は配信をしようか、と思っていたのだけれど、蓮舫候補高田馬場街宣の報に接する。司会辻本清美、弁士が野田佳彦と安住淳。垂涎である。これは行くしかない、と配信を日延べすることに。
調べると桜井誠候補も韓国大使館前で街宣をするというので、まだ見ていないのでそちらにも駆けつけることとする。
 外に出ると小雨が降ったり降らなかった理の高温多湿。最悪の量の汗が噴き出す。最悪の気持ちになりながら麻布十番へ。韓国大使館前で待機するが、おそらく公安であろう、制服ではないけれど公安にしか見えないワイシャツの男たちが大量に待機している。もちろん警官もいる。選挙活動だとこういう凸も許されるから大変な警備である。また道幅が狭いので通行にも大変支障をきたしていた。
うーん、なんだろう。自由な選挙活動は許されるべきだし、どんな大使館の前で何を言ったっていい、それは許され続けるべきだとは思うが、それを実際やるのはよくないというか。じゃあ、自由な選挙活動は実際的には許してはならないってことか、と言われると、いやそうではくて、できる自由を持ちつつしないという選択を取り続けるという…みたいな歯切れの悪いことしか書けない。
むつかしい。ぼくたちは表現の自由を持ちつつ、誇り高く堂々と黙る、ニコニコする、感じよく振舞う。ということをしていくべきなんじゃないかなあ。
演説は排外主義、あしざまにののしる、という感じでちょっと聴くに堪えられるものではなかった。つらいものであった。
 演説を全部聞く精神力は僕にはなく、移動をする。新宿で田母神候補の演説をちらりと聞く。NHK党の山田信一候補もいてNHK撃退シールを配っていた。
駅前に「投票に行こう」というプラカードを掲げた女性が立っていて、その人が一生懸命投票にいくべきだ、ということ、今のままの都政でいいのか、ということを語っておられた。候補者という特別な立場だから演説をしてもいい、という感じを受けていたけれど、そうか、有権者だってもちろん特別な立場だし、好きなことを喋ってもいい、という当たり前のこと。その権利を行使しておられた。候補じゃないのに街角に立って投票を呼び掛けるというのはなかなかかっこいいことだと思った。
高田馬場に移動して蓮舫候補の街頭演説。野田佳彦の顔が、19日の本人の演説でも言っていたが、蓮舫候補と並ぶと本当に大きい。並ぶどころか蓮舫候補の後ろにいる野田佳彦の顔が大きすぎて何かトリック写真みたいな写真まで撮れた。安住淳、野田佳彦の順番でしゃべり、間を辻本清美がつなぐという感じ。見事だった。応援の3人はみな早稲田出身だそうだ。なかなかの人出ではあったものの、選挙はどういう結果になるのか。はてのさてである。
帰宅して大量のエビチリを作って食べる。エビはうれしいのにカロリーが低いからえらい、カニはさらなり、である。カニばっかり食べてダイエットしたいものだ。
●7月5日 選挙漫遊
 この日ももっぱら選挙漫遊に費やす。詳しくはこちらの記事を参照されたし。
https://note.com/tamada_gyokuzan/n/n859566c36bbf
 
 朝から都立大学駅に行って後藤輝樹候補の個人演説会。パーシモンホールという区立ホールで開催。都立大学駅からパーシモンホールがとにかく遠い。この日は頭がおかしくなりそうな炎天下。今考えるとあの熱さは着実に僕を蝕んだように思う。
演説を聴き終わり、熱さに対する憤懣がやるかたない。仕方がないので渋谷でしゃぶしゃぶ食べ放題をする。周りにいるのは高校生と中年デブばかりで末世であった。
しゃぶしゃぶ食べ放題に一人で来ている中年デブの哀しみったらない。よいものを食べる経済力がない。それでも量を食べたい。もう同じ年代に食べ放題なんて付き合ってくれる人はいない。若い者には疎まれている、そうして一人でしゃぶしゃぶ食べほうだいに来ている限界中年デブが感染するのである。由々しいことだ。
 夜は河合ゆうすけ候補主催の演説会。たまたま選挙漫遊仲間と一緒になって、帰り道おしゃべりをする。翌日の日程の交換などを行う。選挙漫遊は候補者の情報を集める、というのが重要なファクターになるので、結構集合知は役に立つ。いい気分で解散となる。
 
●7月6日 選挙漫遊
 この日も漫遊。詳しくは先に挙げた記事に。朝から5か所回る、途中有楽町のマルシェでジンとウォッカを購入したために荷物がすごく重くなってしまった。愚かなことである。漫遊中に買わずともよかった。しかし行きがかり上買ったとはいえ、名探偵コナンの大ファンだとおもわれていないか心配な組み合わせである。
 途中で異常な雷雨となり恐ろしい思いをした。すべての雷が自分を狙っている当事者意識が生まれ、異常に怖い。最後には候補者の事務所に避難させてもらう始末。まったくもってどうしようもない仕儀であった。
 
 
●7月7日 東京都知事知事選投開票感想シラス
 結局都知事選はゼロ打ちで、割とすぐに配信を始める。玉木青と二人配信。撮りためた写真を観ながらトークしていく。もっと関係のない写真、食べたものと町の面白かった風景などを撮ったほうがよかった気がする。選挙の話ばっかりするのも息切れする。飯の話などをさしはさんだほうがいい。
あと、今回は現場に観に行くことに注力しすぎて政策をおろそかにしてしまった感がある。
大阪にいたときは政策をこそ楽しめていた気もする。これは反省。もっとバランスよくやらないといけない。でもどこかで今日も候補者がしゃべっている、と思うとどうしても出かけてしまうのだ。終電までに配信を終え、玉木青は自宅へと帰っていく。
 
●7月8日 講談レッスン
 この日は大変に緊張する仕事。普段声を耳にしている一流のアナウンサーの方に講談のレッスンをするという機会。大変に緊張をしつつも『宇治川の一番渡り』をお教えする。
やっぱりプロフェッショナルはすごい、という場面の連続で、僕も大変学ぶところが多かった。講談600年の歴史がお役に立てればいんだけれど。
 
●7月9日 放送文化基金授賞式
 ラジオ部門の審査員をさせていただいた放送文化基金の授賞式&パーティに出席。虎ノ門なる土地のホテルへ。なんだかおしゃれとも違う、一種の緊張感のある街。会場のホテルの隣にはなんとアメリカ大使館。大変な土地である。
 紋付き袴で出席する。こういう時に押し出しが効いていい。紋付き袴というのは。講談師でよかった、俺はスーツだとやくざ感が出てしまうからな。
各賞が表彰されていく。それぞれのダイジェストが会場に流れるのだけれど、これがどれもこれも面白そうだ。鷹匠のドキュメンタリーがあって、それがすごく面白そうだった。
最後に特別賞の黒柳徹子さん登場してスピーチ、御年90歳。
「面白いテレビがたくさんある」「若い人には自分が面白いと思うものを作ってほしい」「100歳までテレビに出る」といった言葉が掛け値なしに感動的に聞こえる。泣いちゃう。またご本人も大変チャーミングな方で、チャーミングがごごご、って動いているような感じ。素晴らしかった。あのスピーチを生で聴けた人生になった。感慨深い。
 そのあと立食パーティ。緊張しすぎてスパークリングワインをあほのように飲んでしまう。また、食事も十分に食べる。さすが放送業界である。白髪サラサラロン毛イケおじ、などがいて驚く。あらあ加古川や十三には居てへん人種である。
しかし立食パーティのご飯がおいしくて驚く。ありがたい話である。
終わってから、もう一杯飲みたい気持ちになったので行きつけのバーに行く。先客の常連さんがすごく盛り上がっている、が、対人戦闘力を使い果たしていたのか、話に入ることがまったくできず、なんだか暗い奴としてバーに存在してしまって申し訳なかった。悔しいことである。
 
●7月10日 打ち合わせ
 神保町で打ち合わせであった。スケジュールのことなどをぱりぱりと詰める。帰り、何かご飯を食べて帰ろうと思ったが財布をねぐらに忘れてきていて、食べることができない。残念。スマホにPASMOが入っているので、それを利用して変えることにする。
神保町花月があるからだろう、歩いている途中にヨネダ2000の愛さんを見かける。「お」と思う。都知事選に関する文章をまとめるのだが、全然書き終わらない。とにかく分量が多すぎる。分量を誰かが決めてくれればいいのだけれど、勝手にやっていることだからそうもいかずだらだらだらだら。出口が見えない中で集中力を保つ方法を知りたい。
 

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