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Webデザイナーの転職活動でやったこと

はじめまして。@tamaki__yです。
スタートアップでWebデザイナー(といいつつアプリのUIや紙もののデザインも)をしています。
いまの会社に入って4ヶ月ほど経ち、人生2度目の転職活動についてふりかえっておこうと思い立ちました。ちなみに1度目の転職活動は約5年前、2度目が今年です。

デザイナーとしての簡単な経歴はこちら↓

広告代理店(バナー/LP/受託サイト制作運用など)

システム開発会社(バナー/LP/受託サイト制作運用/自社サイト開発運用など)

現職(自社プロダクト開発など)

前置きはこれくらいにして、さっそく時系列に沿って書いていきます。


2018年11月:転職を決意する

--転職する決意を固める

どうして転職するのか、本当にいまの会社では実現できないのか、5年後・10年後自分がどうなっていたいかなど考えました。
同業の友人や知人がほとんどいなくてコネクションもないので(泣)、転職の決意は全然違う仕事についている友人に聞いてもらいました

--転職スケジュールを決める

ノートにざっくりスケジュール目標を書きました。

1ヶ月目:スキル洗い出し、自己分析
2ヶ月目:ポートフォリオ作成、履歴書・職務経歴書作成
3ヶ月目:エージェント登録、エントリー、面接
4ヶ月目:面接、内定

こんな感じ↓ 活動が進むごとに追加修正しています。悪筆ご容赦ください


私は手で書くほうが考えがまとまる気がする・見返すのが楽なタイプなので紙のノートにしましたが、Evernoteでもtwitterでもいいと思います。
このノートは1冊まるまる転職活動用として、自己分析・企業研究・面接メモなどにも使いました。


12月:スキル棚卸し・目的と目標を決める

--スキル・経験・制作物の棚卸しをする

プロジェクトの概要、成果、上司や同僚からの評価、思い出せる限りすべてのことをノートに書き出しました。
忘れている部分は以前の職務経歴書やポートフォリオを見たり、会社のパソコンに保存しているデータを探したり。常日頃からデータを取っておく・整理するの大事ですね。
※プロジェクトの概要:受託の仕事なのか自社開発なのか、期間、チーム構成、自分の役割など

--自己分析

転職理由、キャリアプラン、なぜデザイナーをしているのかなどなど。
ストレングスファインダーをやってみたり(転職活動関係なく興味もあったので)、人生におけるいろいろな判断の場面を思い出して書いてみたりしながら、会社選びの三本柱を決めました。
数字として現れるので、求人票を見て判断しやすい以下の3つです。
 1.給与
 2.拘束時間
 3.チームの人数
3つめの「チームの人数」というのは今回の転職理由でもありました。
というのも、ずっとデザイナーが2人とか3人とかの体制でしか働いたことがなく常に下っ端だったんです。今後のキャリアパスを考えて、そろそろ後輩がほしかったのと、チームで切磋琢磨していく環境がいいなと思っていました。

会社選びは総合判断なので、例えば「すべて満たしているがビジョンに共感できないA社」と「3は満たしていないけれどビジョンに共感できるB社」だったらB社を選ぶということはありえます。

自己分析はこのタイミングだけでなく、ポートフォリオ作成時も、エージェントと面談したときも、面接を受けたあとにも繰り返し行いました。


2019年1月:ポートフォリオ作成

--ポートフォリオサイトを作る

ポートフォリオ作成サービスはたくさんありますが、曲がりなりにもWebデザイナーなので自作しました。
コーディングスキルを見てもらうことができますし、ポートフォリオサービスをカスタマイズするより自分で作った方が早そうだなあとも思って。
当時、Webの業務はPhotoshopでデザインしていたのですが、開発系の会社ではXDやSketchが使われることが多いので勉強をかねてXDでデザインを作成しました。経歴にもXD勉強中ですって堂々と書けました。笑

デザイン・コーディングをしてレンタルサーバーを借り、パスワード付きで公開しました。前職で作ったサイトをがっつり載せたので転職活動終了とともに消しました。


2月:エージェント登録・ポートフォリオ修正・書類選考

--転職エージェントに申し込む

以下のような理由で、転職サイトでなくエージェントに登録しました。
 1.ポートフォリオや職務経歴書のアドバイスが欲しかった
 2.自分で求人を探さなくていい
 3.企業への連絡などをすべてやってくれる

選んだエージェントは2社。
どちらも登録時に履歴書・職務経歴書・ポートフォリオサイトのURLを送りました。

ReDesigner
株式会社グッドパッチの転職サービス。
登録後、電話でヒアリングしていただいてから、面談をして求人票を見せてもらいました。
求人数はそこまで多くないのかなと思いましたが、スキルの高い人ならいろいろな会社を紹介してもらえると思います。個性的な会社が多かった印象です。
連絡は最初はメールでしたが途中からエージェントさんとのLINEに。会員用マイページはありません。

マイナビクリエイター
登録したらすぐかかってくる電話で面談日程を決め、新宿にあるオフィスに面談に行きました。
見せてもらった求人票、その数およそ80枚(同じ会社の部門/職種違い含む)さすが転職大手さんやで…笑
制作会社・事業会社・受託と自社開発の両方行っている会社、大手企業から小さな会社まで、幅広い求人をご紹介いただきました。
Web業界人でなくても知っているようなエンタメ系の会社や、大手のネット通販会社などもありましたが、官公庁と連携している小さな会社さんだったり出版社や教育関係など「堅め」な仕事が多くていいなと思いました。
実際いま勤めている会社も、マイナビクリエイターさんからのご紹介です。
連絡方法はメールと電話です。こちらも会員用マイページはありません。私は利用しませんでしたがポートフォリオ作成講座や面接対策なども実施されています。

面談では、とにかく正直に自分の考えや悩みを話しました。
情報がたくさんあると判断しやすいのはワイヤーフレームやデザインカンプを作るときと同じかなあと思って…
どちらのエージェントさんも親身になって相談に乗ってくれましたし、希望に沿った会社を探してくれました。

--ポートフォリオ改修

面談の際、ReDesignerのエージェントさんから、UXを意識したポートフォリオに変えたほうがいいとアドバイスをいただきました。
紹介してもらったのが灰色ハイジさんのポートフォリオサイト
もともと私が作っていたのは作品を20個くらい並べたカタログのようなポートフォリオサイトだったのですが、作品数を6つにしぼり、制作フロー/デザイン意図/工夫した点などをしっかり文章で伝えるものに変更しました。

↓変更後がこちら。一部マスクしています。いま見ると余白のとり方が甘くて叫び出しそう

--エントリー

書類選考通過率はだいたい3〜4割と聞いたので、それを踏まえてエントリーしました。
実際はもっと書類通過したため面接日程組むのが大変でした(大変光栄でしたしうれしかったですが…)


3月:面接〜内定

書類選考を経ていよいよ面接です!集大成〜!!
働きながらだったので、退勤後、私物のノートPCを抱えていそいそと応募した会社へ向かいました。
勤務先から行くことはエージェント経由で伝わっていますし、デザイナーなので、スーツではなくジャケットだけ羽織るスタイルで。面接官もカジュアルな感じの方が多かったです。

--企業研究・業界研究

ネットで調べられるだけ調べました。
会社の展開を考え、自分がどのように経験を活かして働けるかをイメージ。
どんな経緯での募集なのか・面接でどこを見ているかなどを、エージェントから事前に教えてもらえる場合もあるので助かりました。
面接が始まってからは、転職理由・志望動機・自己PR(作品説明)・入社してやりたいことを毎日毎日考えていました。

--面接

質問に対してまず結論を端的に述べる

その理由や経緯を説明する
ということに気をつけました。

逆質問は最低5つ、こちらが質問する前に面接官から説明されることもあるので思いつく限りたくさん考えておきました。面接は苦手です。

--ポートフォリオのブラッシュアップ

個人的にはこれがいちばん大事だったように思います。
面接ではポートフォリオサイトを見ながら作品について話す時間があります。そこで、書類選考のときよりも「口頭で説明しやすいポートフォリオ」に作り変えることにしました。
じっくり話せるのは1〜2作品なので、受ける会社の業務内容や募集職種(WebデザイナーとかUIUXデザイナー)によってどの作品について話すか決めていきました。思わぬ質問がくることもあり、面接後には必ずふりかえりをしてブラッシュアップを繰り返しました。

--内定

3週間ほど面接を受ける日々が続き、第一志望だった会社から内定をもらったので転職活動を終了しました。
その後は前職の会社に退職の意を伝え、引き継ぎをしつつ転職に必要な書類を準備して、残っていた有給を半分ほど消化して退職しました。


最後に:転職活動で大切にしていたこと

ずばり「やらない後悔よりやった後悔」という心構えです。

1日の仕事を終えて帰宅してから企業研究やポートフォリオのブラッシュアップをしていると、生来怠け者かつ体力がない方なので「ここまでやらなくてもいいんじゃないか」と思う日もありました。
ですが採用側も応募者もお互いコストをかけて面接をしているわけで、そこで持っている力を100%伝えられなければもったいない。
私は小心者なので、面接で思っていることの半分くらいしか話せなかったと反省することも多いです。だから準備はやれるだけやっていこうと考えました。

もし自分が採用する側だったら「こんなポートフォリオを見たら・面接でこんな風に話してくれたらうれしいかな」と考えながら手を動かしました。
それが内定に繋がったかどうかは正直わかりません。でも、時間の許す限りブラッシュアップをし続けるというデザイナーとして当たり前に大切なことを実践できたのは大きな収穫でした。転職活動を全力で走りきれたことが、今では自信になっている気もします。

Webデザイナーとひと口に言っても、キャリアもスキルも生き方もそれぞれ違います。転職方法も転職サイト・エージェント・リファラル・スカウト・ドラフトなどさまざまなスタイルがあります。
転職活動を考えている方・転職活動中の方が、自分に合うやり方を見つけるためのご参考になれば幸いです。それでは!

余談:初めての投稿なのに長々と書いてしまいました……そしてどうでもいいんですが下書き保存をしくじって「転職エージェントに申し込む」以下が一度きれいさっぱり消えてしまい、悲しみに打ちひしがれながら書き直しました。バックアップ大事…(泣)

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